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ゴールドマン、テスラ目標株価引き下げ 対立する専門家の見解

7/9(日) 10:10配信

ZUU online

ゴールドマンがテスラの向こう6カ月間の目標株価を、1株当たり190ドルから180ドル(約2万1675円から2万534円)に引き下げた。 この発表を受け、テスラの株価は7月5日、取引開始から1時間で5%下落した。

バッテリー・パックの生産が追い付かず、第2四半期(4月から6月)の納車台数が目標に届かなかったことに加え、現行のモデルSとモデルXの需要が頭打ちしており、今後の生産にもネガティブな影響が及ぶのではないかとの懸念が市場に広がっている。

その一方で、テスラの成功を確信しているアナリストもおり、意見は真っ向から対立している。

■ 155ドルから464ドルまで、目標価格に大差

テスラの将来の展望に関しては、市場で真っ二つに見解が分かれるところだ。アナリストによる現在の予想は「買い」が7人に対し、「売り」が5人、「中立」が9人(ウォールストリート・ジャーナル調査) とばらばらだ。目標価格もコーエン・グループによる155ドル (約1万7682円)から、ベレンバーグ銀行による464ドル (約5万2933円)まで大差が開く。

ゴールドマンが常にテスラに懐疑的なスタンスを維持してきた一派であることを考慮すると、今回の引き下げは当然の成り行きかと思われる。

CNBCの報道によるとゴールドマンのアナリスト、デヴィッド・タンベリーノ氏 は、第2四半期の納車数が2万3500台という予想を下回る2万2000台に留まった点に、大きな懸念を示している。

タンベリーノ氏は「2017年を通して、テスラのキャッシュ・バーン(現金消耗率)が加速する」と予測しており、2021年にかけてのモデルSとモデルXの予想成長率も13%から5%に引き下げた。

7月3日には369.54ドル(約4万2157円)まで値上がりしていたテスラの株価は、ゴールドマンによる引き下げ直後に下落。6日には308.89ドル(約3万5238円)まで落ち込んだ。7日現在は314.26ドル(約3万5850円)まで回復している(ナスダック調査 )。

■投資判断を「買い」から「売り」に引き下げたゴールドマン

テスラの第2四半期のパフォーマンスについては、アライアンス・バーンスタインやキーバンク・キャピタルを含む複数の投資会社も顧客に警告を発している。

バーンスタインのアナリストは、第2四半期の結果が「モデルSやモデルXの販売にもネガティブな影響が及ぶのではないか」との見解だ。

ゴールドマンは2016年10月 にも「テスラによるソーラーシティの買収が投資リスクを高める」とし、投資判断を「買い」から「中立」に引き戻し、さらに今年2月には 「売り」に格下げしている。

ゴールドマンの判断は悲観的過ぎるのだろうか?テスラの決算報告によると、タンベリーノ氏を筆頭とする懐疑派の指摘通り、第2四半期の販売台数は第1四半期(1月から3月)よりも3000台以上少ない。

しかし前年同期と比較すると50%以上の増加を記録しており(caesales.com調査 )、生産台数は2万5000台と過去最高の四半期記録を叩きだしている。

つまり「第1四半期ほどよくない」と解釈すれば、目標価格を193ドルから464ドル(約2万2017円から5万2933円)に引き上げたベレンバーグ銀行のように、テスラの成功を確信する一派が楽観的見解を示しているのも納得できる。

どちらの予測が正しいのか、現時点では不明瞭だ。いずれ時間が答えを運んでくれるだろう。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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最終更新:7/9(日) 13:18
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