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【巨人】内海、気迫の5回1失点で復活「めちゃくちゃうれしい」3か月ぶり2勝目

7/9(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆阪神1―8巨人(8日・甲子園)

 巨人が2夜連続で阪神に快勝した。内海が5回1失点で粘りの投球を披露し、4月5日以来、約3か月ぶりとなる2勝目をマークした。初回、阿部の適時二塁打、中井の2点二塁打などで3点を先制。6回には山本の押し出し四球や坂本勇のタイムリーで3点を追加し、今季最多タイの14安打で8点を奪った。主役も脇役も、持てる力を発揮して、2カード連続の勝ち越しを決めた。

 内海の口から本音が漏れた。「もうめちゃくちゃうれしいです。これがダメだったら1軍はないと。最後の気持ちでいきました」。4月5日のDeNA戦(横浜)以来、約3か月ぶりの白星を5回3安打1失点で飾った。やっと手にした2勝目に、自然と笑みがこぼれた。

 初回に3点の援護をもらったが、直後に鳥谷、上本に連打を浴びるなどで1点を失った。「崖っ縁どころじゃない崖っ縁だった。とりあえず気持ちで投げました」。そこから踏ん張り、2回以降は0点でしのぎ切った。

 前回6月15日のソフトバンク戦(東京D)は4回2失点。0―2とビハインドの場面、4回裏の攻撃で代打を出された。自身5連敗の屈辱的な降板だった。百戦錬磨のベテランは、どう浮上したか。きっかけはわずか数センチの決断だ。「気持ち浅く握るようにした」。代名詞のチェンジアップに変化を加えた。

 4月の勝ち星以降、フォームをビデオで何度も撮影し自己分析。そこで見えたものがある。「もっと落としたい、いい球を投げたい」と気持ちが上回り、握りが深くなりすぎていた。「5本の指で投げている感じだった。ここ2、3年だんだんそうなっていた」と振り返る。

 「内海哲也といえばチェンジアップという感じで他球団の打者に狙われて、打たれて、力んでいく悪循環だった」。親指と中指の2本だけに力を込めることを徹底した。「(力んでいた時は)抜けたりしていたが、いいところに攻めていけるようになった」。5回には、先頭打者の陽川に対し1ボール2ストライクから外角低めのチェンジアップを2球続け、空振り三振。全盛期の手応えがあった。

 もう一つが直球のキレだ。ファームでは小谷巡回投手コーチとシャドーピッチングで体のバランス感覚を取り戻した。「ファームでやってきたことが出せたかな。真っすぐに勢いがでた」。チェンジアップは、直球のキレがあってこそだ。

 今季先発は菅野、マイコラス、田口の3本柱で22勝10敗だが、その他8投手では7勝19敗と貯金を吐き出している。さらに上積みするには、現在2勝5敗のベテラン左腕の復調が必要不可欠だ。由伸監督も内海の復活について「彼はずっとこのチームを引っ張ってきた選手。そういった選手が出てくるとチームの雰囲気も変わるかな」と期待する。

 今季は4度の登録抹消を乗り越えた。「1つ勝つことで報われるけど、迷惑をかけた試合は1つ、2つじゃない。頑張らないと」。頼もしい左腕が戻ってきた。ただの2勝目ではなく、後半戦へ価値のある1勝だった。(玉寄 穂波)

最終更新:7/9(日) 7:48
スポーツ報知

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