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富士山「混雑日」避け快適に 予想カレンダーを初作製

7/9(日) 7:45配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 世界遺産富士山は10日、静岡県側の3登山道(富士宮、須走、御殿場口)で山開きを迎える。静岡、山梨両県は今夏に備えて富士登山の「混雑予想カレンダー」を初めて作製し、7月中旬から8月中旬の週末を中心に混雑すると見通した。混雑期を避ける「快適登山」を推奨し、登山者数の平準化を図る。

 ユネスコ世界遺産委員会からの“宿題”で、両県は2018年7月までに、1日当たりの望ましい登山者水準を4登山道ごとに設定する。15年と16年夏に行った登山者のGPS(衛星利用測位システム)動態調査を基に混雑状況を分析し、今年7~9月のカレンダー上に「混雑日」「やや混雑日」「平常日」の各予想を記した。

 カレンダーに掲載された混雑日は7月15、16、22、29、30日と8月5、11、12、19日の計9日。特に夜明け前は山頂で御来光を拝もうとする登山者が、須走口や富士宮口の山頂直下に集中する。県富士山世界遺産課によると、富士宮口の場合、混雑日のピーク時は9合目から山頂までの所要時間が通常(60分)と比べて1・5~2倍になるという。

 夜明け前の山頂付近は真夏でも凍える寒さで、山頂到達までの所要時間が長引けば、体力消耗による転倒や高山病など傷病リスクが高まる。県富士山世界遺産課は「カレンダーを参考に混雑しない日を選び、快適・安全な富士登山を楽しんで」と呼び掛ける。

 カレンダーは、両県や環境省などでつくる協議会がインターネット上で運営する「富士登山オフィシャルサイト」で公開中。県富士山世界遺産課の窓口でも入手できる。



 【カレンダーの見方】

 ▽「混雑日」(赤色)

 登山者が非常に多く、登山道によっては各所で行列・渋滞が発生し、自分のペースで歩くことは困難

 ▽「やや混雑日」(黄色)

 混雑日ほどではないが、全体的に登山者が多く、登山道によっては行列・渋滞が発生

 ▽「平常日」(青色)

 御来光前後の時間帯の山頂付近を除き、自分のペースで登山が可能

 ※富士登山オフィシャルサイトを参考に作成

静岡新聞社