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埼玉へのふるさと納税、総額26億2553万円 鶴ケ島市3年連続1位

7/9(日) 7:55配信

産経新聞

 平成28年度に県内自治体がふるさと納税制度で受けた寄付の総額は前年度比1・8倍の約26億2553万円だったことが総務省の調査で分かった。市町村別では鶴ケ島市が3億952万円で3年連続のトップに輝いた。2位は深谷市、3位は秩父市だった。総務省は高額返礼品を見直すよう、全国の自治体に通知しており、29年度は寄付額の順位が大きく変動する可能性が高そうだ。(黄金崎元)

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 「3年連続でトップを獲得できたのは、地元の協力会社のおかげ」と話すのは、鶴ケ島市産業振興課の担当者。同市は地元企業と協力し、魅力的な返礼品の提供に力を入れている。

 1番人気は同市に工場がある関水金属(東京都新宿区)の鉄道模型。「全国の鉄道ファンから申し込みが来ている」(同担当者)という。

 同じく市内に工場を持つ三信製織(東京都豊島区)のバッグも若者を中心に人気だ。外食チェーン「ぎょうざの満洲」(坂戸市)とサイボクハム(日高市)がコラボした餃子も申し込みが多いという。

 一方、「今年度は1位を目指したい」と話すのは深谷市だ。27年度はトップの鶴ケ島市と1億円以上の開きがあったが、28年度は約1350万円に差を縮めた。

 深谷市は「深谷ねぎ」などの農産物が豊富で、深谷牛や植木も返礼品として人気が高い。今年度は「地元の協力会社と月1回、ワークショップを開き、魅力ある返礼品の商品開発を行っている」(同市企画課)。

 また、全国的にも人気が高い市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」とコラボした返礼品も提供し、鶴ケ島市を追い抜いてトップの座を射止めたい考えだ。

 3位の秩父市は市内にゴルフクラブやデジタルカメラの工場があり、全国から申し込みが多かった。4位の戸田市は返礼品を求めない約2億円の大口の寄付が1件あり、順位を押し上げた。

 飯能市は北欧童話「ムーミン」のテーマパーク「メッツァ」の建設を予定しており、関連グッズを返礼品に採用したところ、27年度の36位から5位に大躍進した。

 29年度は総務省が、返礼品競争の過熱を危惧し、返礼品の調達額を寄付額の3割以下に抑えるように通知を出した。3位の秩父市は寄付額全体の8割が高額のゴルフクラブのため、秋までに取り扱いをやめる。同市財政課は「新たな返礼品を検討している」という。

 今後は各自治体が高額返礼品を見直すため、寄付額の順位が入れ替わるとみられる。また、所沢市が本来の趣旨に合わないとして、今年度から返礼品の取り扱いをやめているが、こうした動きが他の自治体にも広がる可能性もありそうだ。

最終更新:7/9(日) 7:55
産経新聞