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面接官の経験と勘に頼らない! AIが採用面接、企業の負担軽減

7/10(月) 8:15配信

SankeiBiz

 人材採用コンサルティングのタレントアンドアセスメントは人工知能(AI)による採用面接サービス「SHaiN」(シャイン)の運用を8月から始める。独自の人材評価のノウハウをAIに取り入れた。企業はAIを活用することで採用基準を統一できるほか、スマートフォンやタブレット端末を通じて時間や場所を問わずに面接できるため、幅広く優秀な人材の採用につながるという。今後、新卒だけでなく中途採用にも対応し、多言語化も計画している。

 ◆求職者を公平に扱う

 求職者は各企業へ応募すると、返送されたメールに記載されたURLかQRコードからアプリをダウンロードして、都合のよい時間と場所で採用面接を受けることができる。ソフトバンクグループの人型ロボット「Pepper」(ペッパー)と連携し、特設会場で受けることも可能だ。

 面接官の外見や態度に影響を受けたり、個人的な印象や経験で判断されることなく、求職者は公平に採用面接を受けられる。企業にとっては面接官の負担軽減と人件費削減のほか、採用のミスマッチによる離職率低下が期待できる。地方企業は都市部の人材と接触しやすくなり、地方創生の一端を担うことにもつながる。

 ペッパーを使って行われた模擬面接のデモンストレーションでは、「ゼミや部活動で困難を乗り越えたことは」という問いに対して、やや緊張気味に学生役の求職者が答えていた。そのたびに「どうなったのかもう少し詳しくお話しください」など、AIが回答に合わせて次々と質問を重ねていった。

 ◆中途や多言語対応も

 求職者の表情と回答はリアルタイムで同社の情報処理センターに送られ、スタッフが「バイタリティ」「イニシアチブ」「感受性」など11項目に分けて解析して診断結果のリポートを出す。導入企業は結果を見た上で合否を判断。性格判断などの筆記試験と1次面接を代行し、2次面接に進む学生を選定する。2次面接以降は従来どおり面接官が行う。

 山崎俊明社長は「従来の面接は経験と勘に頼っていた。AIの活用で採用基準が統一されて面接官の負担を軽減し、より多くの学生を選考することで優秀な人材の確保につながる」とAI活用の利点を語る。半面、「企業文化になじめるかなど感情がからむ部分では判断が難しいため、2次面接以降の活用は想定していない」という。

 サービス利用料は導入条件などによって異なるが、診断結果1件につき1万円。初年度は3万5000件の利用を見込む。

 今後は中途採用向けも着手するほか、英語、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など多言語に対応し、海外にある日系企業の現地採用の負担軽減にも寄与する。現在は定型の質問項目のみがAIに搭載されているが、企業ごとのカスタマイズも実施していく。

最終更新:7/10(月) 8:15
SankeiBiz