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『メアリと魔女の花』ジブリっぽい?への想定内と想定外

7/9(日) 13:28配信

シネマトゥデイ

 米林宏昌監督がスタジオジブリ退社してから初めて作った長編アニメーション映画『メアリと魔女の花』の予告編が公開されたときに、ジブリファンから聞こえてきた「過去作に似ている」という声。その既視感について同作をプロデュースし、新アニメーションスタジオ「スタジオポノック」を立ち上げた西村義明が語った。

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■動きや画(え)で人々に残るジブリの偉大さを痛感する

 『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』などのスタジオジブリ作品で原画を担当し、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の2作品を監督した米林監督。『ポニョ』ではポニョと妹たちが魚群で地上に登場するシーンを手掛けるなど、ダイナミックな動きを得意としてきた。米林監督と同じくスタジオジブリ出身の西村プロデューサーは、「宮崎駿さんのアニメーションを一番、一子相伝で受け継いでいるのは、米林監督なんだと思います」と語ると、「『メアリ』ではそれを惜しみなく出していますよね。『ポニョ』で大迫力の魚群シーンを描いて宮崎監督に才能を認められ、それが元で宮崎監督から『アリエッティ』を託された。空中の生き物たちに『ポニョ』を見るなら、それこそが宮崎監督を魅了した米林宏昌のアニメーションそのものです」と続ける。

 画(え)やアニメーションがスタジオジブリっぽいと言われるたびに、西村プロデューサーは「ジブリの偉大さ」とあらためてかみしめたという。「女の子がほうきにのったら、『魔女の宅急便』じゃないかと言われるのは、もちろん想定されたことです。その魔女というモチーフを扱いながら、今の子どもたちに向けた新しい魔女の物語を紡ぐことが、米林監督の一つの挑戦ですから。でも強烈にみんなの中に残っている映像に重なることは、すごいなと思いましたし、同時にジブリで映画を作ってきた人間としてうれしく思いました。お客さんの中にそれだけジブリは大事なものとして蓄積されているのだと。ジブリの制作部門が解散後、それをなくしたくないという思いで歴代のジブリ作品のクリエイターが終結して作ったのが『メアリ』です。だからこそ、高畑(勲)監督や宮崎監督のように価値ある作品を作っていかなければならないんだと強く思いました」。

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最終更新:7/9(日) 16:53
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