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未だに無くならない架空請求 モバプリの知っ得![13]

7/9(日) 12:00配信

琉球新報

 携帯電話・スマートフォンのメッセージ機能を使った「架空請求」が無くなりません。

 架空請求とは字のごとく、請求をデッチ上げ、お金を巻き上げる、振り込め詐欺の一つのパターンです。
 実際は有料サイトに登録していない、物を買っていないにも関わらず「未納料金があります」とメッセージを送り、あの手この手でお金を振り込ませようとします。
 通販サイトの名前を使い、「商品代がお支払いされていません」と脅迫するパターンもあります。

 このような架空請求は、私が高校生だった十数年前から存在しています。
 しかしながら騙す側も学習し、手口がどんどんと複雑化。その結果的、被害は減っていません。
 

減少後も再び増える架空請求。
2017年は過去最高ペースで推移
警察ではさまざまな詐欺の中で、以下の4つを「振り込め詐欺」と分類しています。

 

振り込め詐欺

オレオレ詐欺…親族を装い電話し、横領金や示談金を振り込ませる詐欺

架空請求詐欺…実際には発生していない料金を請求し振り込ませる詐欺

融資保証金詐欺…架空の融資話を持ちかけ、保証金を振り込ませる詐欺

還付金詐欺…市町村の職員を装って還付金の話しを持ちかけ、手数料名目でお金を振り込ませる詐欺

 

 警察庁が公開している「平成29年5月の特殊詐欺認知・検挙状況等について」の中では特殊詐欺・振り込め詐欺に関する細かい数字が公表されています。

 その中で、架空請求に関する認知件数は以下のようになっています。

2004年 … 5101件
2005年 … 4826件
2006年 … 3614件
2007年 … 3007件
2008年 … 3253件
2009年 … 2493件
2010年 … 1774件

2011年 … 756件
2012年 … 1177件
2013年 … 1522件
2014年 … 3180件
2015年 … 4097件
2016年 … 3742件
2017年(5月末) … 2133件

 2004年をピークに減少し続け、2011年には過去最低件数となります。しかし、2012年ごろから件数は再び上昇。

 2017年は5月末時点で2133件。今のペースだと年間で約5120件となり過去最高の件数になります。

 2011年から2012年は、携帯電話からスマートフォンへの大規模な乗り換えが始まった時期です。慣れないスマホへの不安に入り込むかたちで、架空請求を信じて払ったのでは?と想像してしまいます。

 架空請求では、沖縄県内でも複数発覚しています。

“うるま署は27日、うるま市内の20代看護師女性から携帯電話のメールを用いて、約163万円分の電子マネーをだまし取る特殊詐欺事件が発生したと発表した。
今年11月15日から17日にかけて、女性に「有料動画サイトの未納料金があり、連絡がない場合には法的措置をとる」などと虚偽のメールが届いた。女性がメールに記載された電話番号に連絡すると、サイトの管理者を名乗る男性から「延滞金が発生しており、コンビニでギフト券を購入して番号を教えてほしい」などと言われ、3回にわたって約163万円分の電子マネー利用券番号を聞き出されたという。”
 記事:うるま、架空請求で163万円被害 - 琉球新報

 昨年12月にうるま市の20代女性が騙し取られたのを皮切りに、4月には20代の女性が有料サイトの未納料金名目で210万円、国頭村で60代の男性が10万円を支払っています。

 沖縄県内で4月末までに、5件発生したとして、県警も注意を呼びかけています。

記事:特殊詐欺のメール画像公開 沖縄県警が注意喚起 - 琉球新報

 あわせて、「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」は被害者の90%以上が65歳以上の高齢者なのに対し、電子マネー型の架空請求に関しては、高齢者以外も被害に遭いやすいのが特徴。

 沖縄県内でも20代が被害にあっているので、若い方も人ごとではなく、きちんと考える必要があるでしょう。

架空請求、被害にあわないためには?
 自分や、大切な人が架空請求の被害にあわないためにはどうしたらいいでしょう。

 一番大事なのはズバリ「無視をする」ことです。
 相手は騙しのプロなので、一度取り合ってしまうとあの手この手を使い、欺いてきます。「裁判」など不安になる言葉を多用し、お金を払うように誘導するのです。

 真っ向勝負をすると、経験豊富な相手側に分があるため、相手にしないのが一番です。

 また、相手は手口をどんどんと変えてきます。
 今のトレンドが「電子マネー型」でも、手口が知られて警戒されたり、利用に関し制限が入ると、違う手段に切り替えて次なる詐欺を働きます。

 そのため相手の手口に柔軟に対応できるように、常に警戒しながら携帯電話・スマートフォンを使うことが求められます。
 また、気になることがあれば警察や国民生活センターなどに相談して実際見てもらうことも大事です。

 いずれにしても今後被害が減るように、事例を共有しつつ、みなで警戒しながら立ち向かいましょう。

ステップ1. フォローする人に偏りが出る
 

記事:歴史の転機 政治とネット ゆがみの是正に英知を

 


 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」7月9日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 


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琉球新報社

最終更新:7/9(日) 12:00
琉球新報