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橘エース鈴木楓が好投、流れ呼ぶ 全国高校野球静岡大会・開幕戦

7/9(日) 8:14配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ■常葉大橘開幕戦飾る 

 ▽1回戦

 浜松日体

 000000001―1

 01003010×―5

 常葉大橘 

 ▽二塁打 中村(浜)夏目、紅林(常)

 ▽暴投 宮下(浜)

 ▽試合時間 2時間



 【評】常葉大橘の主戦鈴木楓が無四球、7奪三振で流れをつくり、浜松日体打線を1失点に抑えた。

 鈴木楓は9安打を許したが、精度の高い変化球を低めに集め要所を締めた。守備陣も3併殺で援護した。攻めては進士の3打点の活躍などで少ない好機を着実にものにした。

 浜松日体は安打数で上回り九回に1点を返したが及ばなかった。



 ■エース鈴木楓好投 流れ呼ぶ

 エースの好投が流れを呼んだ。常葉大橘の右腕鈴木楓が浜松日体打線を前に制球良く内外角を突き、無四球、1失点と粘投。「自分らしい、打たせてとる投球ができた」と納得の表情を浮かべた。

 昨春の東海大会優勝の立役者だった鈴木楓。今春は期待されながら、地区大会の約1週間前に腰を痛めて離脱し、チームも県大会初戦で敗れた。「エースとしてやるべきことができなかった」。夏の雪辱に懸けた。

 八木監督は鈴木楓について「まだベストではない」と言う。被安打9、球速は130キロ前後。一方で、持ち味のテンポの良さと制球力は健在。変化球の精度もよく、三回の1死一塁、七回の1死満塁の場面はスライダーとチェンジアップで併殺に打ち取った。

 打線は相手の先発宮下の90キロ台の緩い球に苦戦し、接戦に持ち込まれた。だが「(鈴木)楓がテンポ良く抑えてくれていたのでやりやすかった」(出口主将)と焦りはなかった。ファウルで粘り、6盗塁で揺さぶってしぶとく好機をつくった。「これで乗っていける」と3打点の進士。戦う態勢がようやく整った。



 ■浜松日体 逸機悔やむ

 相手を上回るヒット数が、浜松日体ナインの悔しさをかき立てた。「自分たちの野球ができなかった」。2安打を放った主将の和田は唇をかんだ。

 春は県大会初出場。自信を得て臨んだ夏は開幕戦を引き当て、観客席に500人以上の生徒が詰め掛けた。

 先発宮下が緩急を駆使して粘投した。中堅手大隈は好返球で二塁走者の本塁突入を阻止するなど見せ場をつくったが、得点は最終回の1点のみ。杉田監督は「流れを持ってくるチャンスはあったが…」と逸機を悔やんだ。

 3年生は18人全員がベンチ入りを果たし、最後まで逆転を信じて声をからした。和田は「経験を生かしてほしい」と後輩に思いを託した。

静岡新聞社