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ヤクルト2年目・原樹、元相棒と迎えるそれぞれの夏 社会人・後藤田は都市対抗へ

7/9(日) 14:00配信

デイリースポーツ

 あの日、ともに戦った仲間がそれぞれの夏を迎えた。2011年、夏の高校野球で東洋大姫路を8強に導いた現ヤクルト・原樹理投手(23)と社会人野球でプレーする後藤田将矢捕手(23)。兵庫大会史上初の再試合となった決勝では加古川北に6-0完封で甲子園切符を勝ち取り、東洋大姫路高から東洋大と7年間、ともにプレーした。

 後藤田は現在、愛知・東海市の新日鉄住金東海REXに所属。今夏の都市対抗予選では5試合全てで先発マスクをかぶり、チームを第3代表での本戦出場に導いた。原樹が今季初先発した4月27日・中日戦(ナゴヤドーム)をスタンドから見守り、試合後は名古屋市内で会食。野球談義に花を咲かせた。

 ともにけがに苦しんだ1年目だった。原樹は昨季7月に右肩の肉離れと診断され、戦列を離脱。2軍戦の復帰登板まで約2カ月を要した。今季はプロ入り初の中5日での先発を経験。交流戦で西武・菊池、ロッテ・涌井などエース級の投手と投げ合ってきた。

 「絶対的エースが投げると試合独特の雰囲気がある。(自身は)今はそんなレベルではないので、いつかそういう投手になりたい」との言葉通り、6月15日・楽天戦(神宮)においてプロ2年目で初完投。連続試合2桁奪三振記録の更新がかかる則本に投げ勝った。

 7日・広島戦(神宮)ではプロ入り最多の7奪三振をマーク。勝ち星こそつかなかったが、首脳陣の信頼をがっちりとつかんだ。

 一方の後藤田は昨年4月に右肩亜脱臼を発症。5月に完治したものの、1年目ということもあり公式戦に出られたのは秋だった。

 去年はチームとして4年ぶりに日本選手権(京セラドーム)に出場したが初戦敗退。悔しい思いを味わった。「最初は出られたことがうれしかった。でも終わってみれば、やっぱり勝ちたかった」。大会後、グラウンドを整備してサブグラウンドを作り、三塁側ブルペン、照明も一新。今冬には両翼を現在の92・5メートルから100メートル以上に拡張するという。

 「去年は春のキャンプも行ってなかったけど、今年は鹿児島に行かせてもらった。応援してくれる会社の方々のためにも、東海REXとして都市対抗で1勝したい」。

 チームは3年ぶり13度目の都市対抗出場(東京ドーム)。入社2年目の自身にとっては初めての舞台。「緊張しないタイプだけど、試合に出てみたら高ぶるかもしれない」。初戦は18日・札幌市代表のJR北海道硬式野球クラブと対戦する。原樹は「見に行きたいなあ」とポツリ。いつも応援してくれる仲間に、今度は自身がエールを送る姿勢だ。

 あの夏から7年。しのぎを削ってきたバッテリーがそれぞれの舞台で躍動する。(デイリースポーツ・疋田有佳里)