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中日・森監督インタビュー(中)「ドミニカは怖い ホールドアップを3回」

7/10(月) 17:04配信

スポーツ報知

 こんにちは、SHEILAです! ラテン選手の本音に迫るこのコーナー。今回は特別編として、中米の野球に精通している中日の森繁和監督(62)にインタビューしています。全3回の2回目。毎年のようにキューバやドミニカ共和国を訪れている森監督に、現地での体験談を語ってもらいました。

 ―実際、キューバに行ってみてどうですか?

 「キューバは広い。色んなところで野球やってるから、見て回るのがたいへん」

 ―そうですよね。

 「それとキューバはなかなかテレビで(野球を)見れない。選手が見たくても(テレビ放送等が少ないから)そこに行かないと見れない。片道4時間とかかけてさ」

 ―ドミニカ共和国では、痛い目に遭ったそうですね。

 「キューバは全然怖くない。ドミニカは怖い。(拳銃突きつけられて)ホールドアップを何回されたか」

 ―一人で。

 「一回は一人で」

 ―どうしてそうなったんですか?

 「仲良かったドミニカ人が監督してたチームに吉見とか浅尾、山井らを派遣した年だった。その監督が成績不振で交代になってね。そしたら新しい監督が『オレは日本人は嫌いだ』って言うんだよ。そんな言葉、ねえだろ。人種差別みたいなこと言うな、と思ってさ。選手を先に(宿舎へ)帰して、試合が終わってからのミーティングで(監督と)ケンカしてね。(深夜の)2時半までもめて、それから車で帰った時だった。道路の先に10人くらいいるんだよ。警察じゃない。軍みたい(な服装の人たち)だった。ホールドアップされて。(深夜の道路は)麻薬の取引とかあるらしいんだよ。でもオレ日本人だから。コロンビアとかそういう(ところ出身)じゃないからな」

 ―でも見た目は十分…(笑い)

 「フフ、それで車の中を調べられてな。そしたらボールとかバットとかいっぱい出てきて、彼らが『ボールほしい』って言い出すんだよ。ニューボールが1ダース。『やる。みんな持ってってくれ』って言ったらそれ持っていったよ。それで(事なきを得て)さあ帰ろうっていってしばらく走ったら、その後また(別の集団に)止められて。高速道路通るのに金よこせって。今度は警察(の服を着ている連中)がだよ。(同行していた)ルイス(通訳)に早く金渡せ、いくらだ? って言ったら1000ペソだっ、ていうから。もう早く帰りたいって」

 ―何回行って何回やられたんですか?

 「2004年から14回くらい行って、ホールドアップが3回」

 ―そういう体験してもドミニカには魅力ある選手がいる。

 「いる。ドミニカはメジャーのアカデミーがいくつもある。それを見るととんでもない選手がいる。しかも1年たってまた会うと体つきが全然違う。アカデミーに入って、ちゃんと食事とっていろんな練習してたら、ガリガリだったのがすごい体格になってる。15歳からやったら、そりゃすごい選手も出るよ」

 ―別の意味で変わってしまう選手もいます。チャップマンなんて、今では体がタトューだらけ。性格は変わってないと思うけど、見た目がすっかり変わっちゃって。

 「そうだよな。全身にしちゃうとな。日本では(タトゥーに対する)イメージがあるから。半袖や7分袖でカバーできるならしろって」

 ―タトゥーはダメとは言わないんですね?

 「言わないよ。向こうはそういう習慣があるわけだし、こっちはまた違うものがある。でもそれくらいのことが分かっている人なら日本で(タトゥーを)入れようとは思わないでしょ」

最終更新:7/24(月) 19:45
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