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【兵庫】最後の「市神港」好発進…神港橘と連合チーム

7/10(月) 8:08配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権兵庫大会 ▽1回戦 西宮東1―9市神港・神港橘(9日・高砂)

 声を張り上げ市神港の校歌を歌うナインに、オールドファンからも温かい拍手が送られた。校歌も校名も違う神港橘1、2年生との連合チームが初戦突破。市神港として最後の世代になる3年生の4番・笹本慎太郎三塁手は「一緒に歌えて気持ち良かった」と声を弾ませた。

 敗北は許されない一戦で、昨秋、今春とコールド負けのチームが意地を見せた。初回2死二塁から笹本が左翼席に先制2ランを放つと、勢いに乗った打線は相手を圧倒。安田涼監督(41)は「(OBが)背中を押してくれてホームランになった」と歓喜の涙を流した。

 第一神港商時代の1917年に野球部は創部され、甲子園には春夏通算15度出場し、29、30年にセンバツ連覇。OBに元阪急投手・山口高志氏(67)を輩出するなど輝かしい歴史を誇るが、生徒数減少などを理由に昨年4月に兵庫商と統合し、神港橘を設立。昨夏から連合チームとして活動し、今大会のベンチ入りは市神港の3年生7人と、神港橘の1、2年生13人。大会前は一緒に市神港校歌も練習してきた。

 山口氏の同級生で、68年に春夏連続出場したOB会長・中村信一氏(67)は「愛着ある名前ですから…。統合は寂しい」と話す一方、「校名が変わってもOB会として応援していく」。応援に駆けつけることができなかった山口氏も、今月上旬の激励会で「1000人以上のOBが見守っている」とエールを送ったという。

 創部100年の伝統が、土壇場でナインに力を与えた。「一分一秒でも長く皆で野球がしたい」と笹本。市神港の夏は、まだまだ終わらない。(種村 亮)

最終更新:7/10(月) 8:08
スポーツ報知