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手術せず肥満解消 胃から小腸の内側、膜で覆う治療法

7/9(日) 9:07配信

岐阜新聞Web

 肥満症の治療に向け、松波総合病院(岐阜県羽島郡笠松町田代)は8日、東京大などと、消化器官での栄養吸収を抑制して肥満を解消する新たな治療法の共同研究を開始した、と発表した。外科的手術が不要で、患者の体への負担軽減や医療費の抑制が期待される。3年以内をめどに臨床実験に入り、効果を実証する方針。
 研究するのは、胃から小腸までの内側を筒状の膜で覆う治療法。同院が昨年3月、膜を網目状にして必要な栄養素のみ吸収できるように改良し、国内特許を取得した。内視鏡を使って膜を口から小腸まで運ぶため、肥満治療の主流となっている胃切除などの外科的手術を伴わないのが特長。減量後には膜の摘出もできる。これまでに子ブタでの実験で、体重の増加を抑えるデータが得られた。
 共同研究は、同院と東大、河北総合病院(東京都)、フィットネスクラブ運営のRIZAP(ライザップ)が行う。松波総合病院が資金を提供し、東大医学部付属病院内に肥満メタボリックケアの研究室を置く。より効果の高い膜の開発を進めるほか、肥満のメカニズムの解明や肥満の状態を測定するための新たな指標の確立を目指す。
 この日、松波総合病院で会見した松波英寿理事長は「病気でない人も含め、気軽に減量できる方法を、より本格的に進めていける」と意義を強調。中心となって研究を進める東大病院の愛甲丞特任准教授は「保険の適用を視野にエビデンス(科学的根拠)を積み重ね、臨床につなげたい」と話した。

岐阜新聞社