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<千葉モノレール>最終利益63.8%減 乗客数増も資金難続く

7/9(日) 10:01配信

千葉日報オンライン

 千葉都市モノレールの2016年度決算は、売上高の9割超を占める運輸収入が前年度比1・79%増の31億8200万円だった。乗客数が4年連続で過去最高を更新したため。一方、最終利益は減価償却費が膨らんだ影響で、63・8%減の2億7500万円と低迷。依然として、長期経営収支計画に示された22年度以降の資金ショートは避けられない状況だ。

 同社経営企画課によると、乗客数は2・56%増の1803万6千人。昨年11月、千葉駅と改装中のJR千葉駅との連絡通路が開通した効果で、定期外の乗客が1・06%増えた。沿線開発による住民の増加で、定期の乗客も3・96%増と好調。乗客数増に伴い、運輸収入が伸びた。

 一方、同課は「連絡通路の効果は一時的。住民の増加も一段落してきた」と17年度以降の動向を危ぐ。また、使用期間の長い運行管理システムなど一部施設の耐用年数見直しで減価償却費が増加し、営業利益は62・25%減の1億5400万円と落ち込んだ。

 同社と千葉市が1月末にまとめた長期経営収支計画では、車両などの設備更新時期を相次ぎ迎える影響で、20年度に資金残高がマイナスに転じる見込み。市が6月補正予算を皮切りに、車両更新などへの補助金計約35億円の投入に乗り出したが、22年度以降の資金ショートは回避できない状況に陥っている。

 17年度の増収策としては県認可の地域限定旅行業に参入する計画。夏休み期間を迎える今月下旬以降、車両基地の見学ツアーが旅行会社の企画に組み込まれる。約500万円の売り上げを目指している。

 同課は資金難について、「値上げも今後選択肢になる可能性はある」と話した。市交通政策課は「設備更新への費用補助で、利用者の安心安全につなげたい。資金ショートを避けるには、同社による借り入れも必要になってくる」と指摘する。