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子どもの「うつ病」、どのような言動が見られたら「うつ病」を疑うべき?

7/9(日) 12:02配信

ベネッセ 教育情報サイト

うつ病は誰にでも起こりうること、また子どもの場合は見逃されやすいことを前編で説明しました。それでは、どのような言動が見られたら、うつ病を疑うべきでしょうか。また、うつ病を引き起こしやすい状況や環境を知っておくことも大切でしょう。引き続き、児童精神科を専門とする猪子メンタルクリニック院長の猪子香代先生にお話をうかがいました。

子どものうつ病にはどのような症状があるか

子どもは精神的なつらさを感じても、「自分はうつ病かもしれない」とは考えませんから、保護者が気付いてあげる必要があります。しかし、前述したように10歳を過ぎると思春期に伴う変化があるため、それまでの姿と比較してうつ病を発見するのは容易ではありません。次のような言動が子どものうつ病のサインとなることを覚えておいてください。

◆「自分はダメだ」といった悲観的・絶望的な言葉が増えた。
◆気力や集中力が低下し、成績がガクンと落ちた。
◆仲が良かった友達と付き合わなくなった。
◆登校するのを嫌がるようになった。
◆イライラして家族に当たるようになった。
◆何に対しても興味が持てず、楽しいと感じられなくなった。
◆「疲れた」と言うことが多くなった。

上記に類する言動が見られたら、うつ病の可能性を意識して、子どもの姿を注意深く見守りましょう。子どもが会話をしてくれるなら、「最近、つらそうだね」などと悩みを聞いてあげてください。こうした状態が続くようなら、早めに受診することをおすすめします。

うつ病の子どもが不登校になることは少なくないと見られていますが、学校に通えれば大丈夫というわけではありません。学校で友達とコミュニケーションを取ろうとせずに、孤立しているケースもあります。帰宅後、部屋に引きこもり、家族と一緒に過ごそうとしない場合なども要注意です。

つらい気分から逃れるために刺激を求めることもあります。こうした場合は、うつ病には見えにくいので注意してください。例えば、大音響の音楽を聴いたり、ゲームにのめり込んだり、突飛なファッションに凝ったりするケースが見られます。大人がお酒などに逃避する行動と似ているかもしれません。一見非行に走ったかに見える言動の裏にも、実はうつ病が隠れていることがあります。

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