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『ルパン三世』新作第2弾は、石川五ェ門の剣技が冴える!・2

7/9(日) 12:10配信

Stereo Sound ONLINE

オーディオビジュアル方面で活躍中、アニメが大好きなライター鳥居一豊さんが、Stereo Sound ONLINEで連載する「アニメノヲト」。ここでは『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』の[その2:鳥居的・最大の見どころは……!?]をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)

<完全版>『ルパン三世』新作第2弾は、石川五ェ門の剣技が冴える!



『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』
BD-ROM(トムス・エンタテインメント/KADOKAWA、KAXA-7461)
・2017年日本・2017年発売・本編約53分
・カラー(16:9)
・リニアPCM2.0ch



 続いては、見事にヤクザから大金を奪ったルパンたちを暗殺者ホークが襲撃するところ(CH.3:17分52秒)。バイクもろとも邸内に突入してくる豪快さとパワー、次元の銃撃をオノで弾く俊敏さ、逃亡したルパンたちを、ごていねいに邸を爆破してから追走する仕事ぶりは、かなりの強敵として描かれている。

 そのホークの前に立ちふさがるのが、石川五ェ門。しかし、石川五ェ門の振るう刀は、ホークに難なく止められてしまう。結果は惨敗。自慢の居合刀は破壊され、その刀身だけを拾って力なく立ち去る姿が哀しい。

 この場面は、ホークの豪快な戦いも見どころだが、ルパンや次元大介、石川五ェ門らの渋い演技も見物。その後、再戦を期して修行に励む石川五ェ門を見守るルパンと次元大介の会話にも深みがある。いつも通りの軽薄な面も持ち合わせているが、ここぞという時の決めセリフのカッコ良さは男気にあふれている。


■石川五ェ門が剣技に開眼! 斬鉄剣が冴えわたる

 最大の見どころは、50人のヤクザを相手に開眼した石川五ェ門がその剣技を見せつける場面(CH.5:36分12秒)。激しい雨が降る中、武器を手にしたヤクザを一人一人斬っていく。激しい血しぶきや切り落とされる腕など描写もかなりハードだが、ムダのない動きで銃弾をかいくぐり、見慣れた白鞘の拵えとなった刀を振るう姿は鬼気迫るものがある。雨音を消すような怒号と銃弾の音が、濁りのない澄んだ音を立てて斬鉄剣の白刃がきらめくたびに音が減っていく。最後は雨音だけが響き渡る。痺れるような音の演出だ。

 本作は、ヤクザが敵役として登場することもあり、古き良き日本の任侠映画のような色が濃い。ルパンという作品との奇妙な相性の良さ、昔の映画を見ているようなテイストがアニメとしてはとても新鮮だ。
 もちろん、この先はホークとの最後の対決となるが、その行方はぜひとも自分の目で確かめてほしい。
(その3:夜中の鑑賞の味方、イヤホンで鑑賞&音を評価!へつづく)

【鳥居一豊(Kazutoyo Torii)】
雑誌の編集を経てフリーランスとなる。AVはもとより、PCオーディオやヘッドホン、また各種ガジェットの造詣も深く、さまざまな分野で執筆している。自らが設計から携わった自慢のシアター空間「架空劇場」は、ドルビーアトモスやDTS:X再生にも対応する「6.2.4」構成。最高の映像と音を求め、日々進化し続けている。大のアニメ好きでもあり、深夜アニメのエアチェックは怠らない。

Stereo Sound ONLINE / 鳥居一豊

最終更新:7/10(月) 16:06
Stereo Sound ONLINE