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東尋坊近くの断崖崩落 上部付近に遊歩道

7/9(日) 18:47配信

福井新聞ONLINE

 福井県坂井市の東尋坊近くの断崖が崩落していることが7日までに分かった。崩落があった断崖上部の近くには「荒磯(ありそ)遊歩道」が通っており、地質に詳しい識者は「崩落は徐々に進む可能性がある。遊歩道の安全対策、一帯の調査が必要」と指摘している。

 現場は同市三国町米ケ脇で、東尋坊の南約800メートルに位置する断崖(高さ約20メートル)。現場の南側約100メートルの遊歩道沿いには「高見順文学碑」がある。

 崩落した部分は高さが最大で約15メートル、幅は約20メートル。陸側から確認することは難しく、市によると昨年3月ごろ、断崖の形状の変化に気付いた漁業関係者から情報が寄せられた。市は現場を確認し、県に連絡した。

 東尋坊一帯の地層に詳しい福井市自然史博物館の吉澤康暢特別館長によると、崖が崩れた一帯は砂岩、泥岩、礫(れき)岩が積み重なってできた堆積岩層。地層は比較的軟らかく、風や波で断崖の下部が浸食され、崩落につながった可能性が高いという。吉澤特別館長は「今すぐ遊歩道に影響を与えることはないと考えるが、詳しい調査が必要。遊歩道のルート変更も視野に入れないといけない」と話す。

 遊歩道は坂井市が管理している。ただ、越前加賀海岸国定公園内にあり、改修などは都道府県が策定する「自然環境整備計画」に基づき進める必要がある。県自然環境課は「遊歩道の通行に支障が出る恐れがある場合、坂井市と協議し通行止めなど安全対策を考えたい」としている。

 同市の東尋坊観光協会は「遊歩道で事故が起きると、大きなイメージダウンになる。早急に対策を講じてほしい」と訴えている。