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【全日本F3】第13戦富士:坪井翔、前日12戦の雪辱を晴らす快勝。今季3勝目を挙げる

7/9(日) 10:03配信

motorsport.com 日本版

 前日の第12戦と同様、フロントロウはカローラ中京 Kuo TEAM TOM’S勢が独占しており、ポールポジションの坪井翔の隣にチームメイトの宮田莉朋が並んだ。ポイントリーダーの高星明誠(B-MAX RACING WITH NDDP)は3番グリッドとなった。

【写真】前日行われた第12戦では、フロントロウのふたりがまさかの”同士討ち”

 坪井がスタートを決めトップを維持。動き出しが良かった高星は坪井の背後にぴったりとつき、宮田を交わし2番手に浮上した。

 その宮田はオープニングラップで5番手までポジションを落とし、代わってアレックス・パロウ(Three Bond Racing with DRAGO CORSE)が3番手となった。

 坪井は快調に飛ばし、その約1秒後方から高星が追う展開。ポジションを落とした宮田は、4番手の大津弘樹(TODA RACING)に接近。6周目のターン1でオーバーテイクを仕掛けるも、大津がこれを守りきった。リヤを滑らせてしまった宮田は、逆にその差が広がってしまう。

 トップの2台は、3番手パロウ以下より0.5秒速いペースで周回。坪井と高星のギャップは変わらないが、7周目ターン1でパロウがブレーキングをミスしたことから3番手争いが一気に接近した。

 パロウと大津がラインを入れ替えながら激しいバトルを展開したが、これに追いついた宮田が大津のライン変更の煽りを受けスピン。8番手まで後退してしまった。大津はパロウの前を確保し、3番手となった。

 レース中盤を迎え、トップ争いのギャップが徐々に縮まってきた。13周目を迎える頃には、その差は約0.5秒まで縮まるが、坪井も隙を見せず高星に決定的なチャンスを与えない。その間に、この2台と3番手大津との差は10秒以上に開き、完全に一騎打ちの様相となっていく。

 残り周回数も少なくなる中、F3-Nクラスに追いついたトップの2台。ホームストレートで3台のNクラスマシンを抜いていけた坪井は、ターン1で高星との間にその3台を挟むことができたため、残り3周でギャップが2秒以上に広がった。

 この差を坪井が守りきり、今季3勝目。前日の12戦でリタイアに終わった悔しさを晴らすポール・トゥ・ウィンを達成した。高星は坪井を追い詰めたものの、巡り合わせも悪く2位。3位にはパロウを約2秒離した大津が入った。不運もあった宮田は8番手から挽回し、5位でフィニッシュした。 

 優勝した坪井は「スタートから後ろを引き離していきたかったのですが、それがなかなかできなくて、中盤から後半はかなり詰め寄られてしまいました。厳しい状況でしたが、最後は周回遅れの車両もいて、それで少し引き離すことができて楽になりました」とコメント。

「鈴鹿で2連勝して、今回の予選もダブルポールだったのですが、流れがすごい良かったのですが、昨日のレースはチームとしても個人としても最悪なレースになりました。昨日チームのメカニックさんが直してくれたクルマで今日は絶対勝たなきゃいけないなと思って臨みました。流れは全然悪くないと思うので、もてぎでも一つずつ勝っていきたいなと思います」と次戦もてぎ大会に向け意気込みを語った。

松本和己