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レッドブル勢とヒュルケンベルグ、残り11戦を前に4基目MGU-Hを投入

7/9(日) 20:27配信

motorsport.com 日本版

 オーストリアGPの土曜日、レッドブルのふたりとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が、シーズン4基目のMGU-Hを投入した。このMGU-Hは改良版であることが確認されているが、次に新たなMGU-Hを投入することになれば、3名は10グリッド降格ペナルティを科せられることになる。

 その前日、ヒュルケンベルグのチームメイトであるジョリオン・パーマーが4基目のMGU-Hを使用し、さらにハースのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンも、今週末に向けて4基目のフェラーリ製MGU-Hを投入した。

 数レース前にフェラーリのセバスチャン・ベッテルが4基目のターボを使用したことにより、すでにパワーユニットの使用可能基数の上限を上回ったことでペナルティを被っているマクラーレンのふたりをカウントしなかったとしても、現段階で7名のドライバーがグリッドペナルティを科される一歩手前に立っている状況だ。

 4基目のパワーユニットを投入したとはいえ、以前のコンポーネントも使用することができる。そのため、すぐにペナルティを科せられるということではないが、残り11戦という事実を考えれば、彼らがいずれペナルティを受けるのは、避けられない状況だと言えるだろう。

 土曜日にルノー製MGU-Hが一新されたきっかけは、金曜日にリカルドのマシンから発生したトラブルだった。そのためリカルドのクルーは夜通しで作業に当たった。

 今回の件について、ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビデブールは次のように説明した。

「バクーの後、信頼性の面で改善すべきことがいくつかあった」

 アビテブールはmotorpsort.comにそう語った。

「今回我々は大きな変更を行った。我々にとって非常に集中的な2週間となった。前回はパフォーマンス性を向上させ、今回は信頼性にフォーカスする必要があった」

「それは技術面の定義に多くの変更を加えるということを意味していた。急ピッチで作業を進めている時には、時折全ての作業を完了する時間がないこともある。作業を完了する時間がなかった箇所について、MGU-Hにある決定がひとつあった」

「いろいろと試してみたが、ギリギリのところで新しいパワーユニットを導入するかどうかを検討した」

「確かにリカルドのマシンにだけ問題が発生したが、問題は他のマシンにも影響を及ぼす可能性があったため、全てのマシンの該当パーツを交換することになった。我々は色々と試行錯誤し、一晩で対処することができたため、うまくいけば問題が繰り返されることはないだろう」

 またアビデブールは、FIAより改良の制限を受けていない箇所を修理し、以前使用したMGU-Hを再利用することができると語った。

「金曜日に問題が起きたMGU-Hは、ファクトリーで修正することができる。修正する箇所も周辺機器や付属品であるため、再利用が可能だ」

 トロロッソは、旧型のMGU-Hを使用しているため、今回修正を施す必要はなかった。

 一方、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、今季中にグリッドペナルティを科されるのは避けられないことであろうと予測している。

「理想的な状況とは言えない」

「しかし正直なところ、セバスチャンの状況と似通ったシチュエーションに立たされている。これが現実だ」

「今季もまだ途中であるから、最終戦までパワーユニットを管理できるよう最善を尽くすつもりだ。旧バージョンもいくつかはまだ生きている」

 多くのチームは大抵、モンツァやベルギーの前に高速サーキットに対応する新しいパワーユニットを投入する。

 フェルスタッペンのファンが多く詰めかけると予想されるスパで、グリッドペナルティに見舞われる可能性があるかどうかホーナーに訊くと、彼は次のように答えた。

「そうならないといいが。その時の状況によるだろう。モンツァでもその可能性がある」