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片岡龍也監督、富士2位表彰台のローゼンクビストは『センスの塊みたいなドライバー』と絶賛/スーパーフォーミュラ

7/9(日) 21:49配信

motorsport.com 日本版

 富士スピードウェイで開催された、スーパーフォーミュラ第3戦。予選Q2で出た赤旗の影響を受け、予選10番手から決勝をスタートしたフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO Team LeMans)は、早々とピットインしたライバルたちのペースが悪い中、快走を見せた。37周目に彼がピットストップを終えた時には2番手まで浮上し、そのままスーパーフォーミュラ初表彰台を獲得した。

【写真】3戦目にして初表彰台を獲得したフェリックス・ローゼンクビスト

 元々は、タイヤ無交換を予定していたというローゼンクビスト陣営。しかし、レース中他車に左リヤタイヤのパンクが続いたことで、リヤタイヤの交換を決断したという。その分のギャップをしっかりと稼いだ上でピットに飛び込みリヤ2輪を交換したローゼンクビストは、4輪すべてのタイヤを38周目に交換したトップの石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)よりも速いペースで周回し、46周目には今回のレースファステストをマーク。これには片岡龍也監督も驚きを感じたようだ。

「余裕のある状態でピットに入れて、メカニックも確実に作業をやってくれたし、全くミスなく思った通りのレースができました。予想以上だったのは、まさかのファステストラップ。4輪交換した石浦よりも速かったというのは、彼のドライバー力だと思います」と、片岡監督はローゼンクビストを称賛した。

「彼はその実力を証明してくれるので、僕らはさらにもう少し彼を助けられるようにチームを作るだけです」

 素晴らしい走りを見せたローゼンクビストだが、富士スピードウェイを走るのは今回のレースが初めて。『第3セクターは奥が深い。何回も飛び出したよ』と彼は零していたそうだが、片岡監督も「レース中にコースに慣れていたのかもしれないですね! でもああいう世界レベルのドライバーは、10周もすれば完全に(コースを)掴むと思います」と笑顔だった。

 スーパーフォーミュラではチーム監督を務めているが、スーパーGTでは現在GT300クラスのランキング3位につけている#4 グッドスマイル 初音ミク AMGのドライバーとして活躍している片岡龍也。彼から見た、ローゼンクビストの”凄さ”を聞くと次のように語ってくれた。

「彼はドライバーとしてのテクニック、スピードが抜群です。細かいことは考えていないし、『おいおい!』と思うこともたまにありますが、そんなことを考えなくても自分のスピードだけで勝負ができてしまう」

「そのスピードもムキになって出しているのではなく、非常にナチュラルに走れるので、無線で聞いていても普通です。ただ、その普通のレベルが物凄く高い。センスの塊みたいなドライバーです」

 一方で、ローゼンクビスト本人は決勝後の記者会見で予選の改善を課題に挙げていた。この件については「ドライバーとチームの両方が成長する必要があります。チームとしても予選用のセットアップをもっと探さなければいけません。フェリックスも、ゆっくり行けと言ってもアウトラップからイノシシのごとく行っちゃうんで、タイヤの暖め方とかも未熟な部分はあります」と片岡監督は語った。

「逆に言えばコース知らない、(タイヤの暖めに関して)テクニックもない、スピードだけであの速さですから、それが身についたらとんでもないドライバーになっちゃうかもしれないです」

 次戦は、真夏のツインリンクもてぎ。ローゼンクビストにとってはここも未体験なサーキットとなる上、チームにとっても全く未知数の”ソフトタイヤ”が持ち込まれる。それでも片岡監督は「そんなに心配していない」とのこと。もてぎでも、彼の走りから目が離せなくなりそうだ。

松本和己