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【MLB】「あれから10年」―イチロー、ランニング弾の地に“凱旋”で米メディアも注目

7/9(日) 23:40配信

Full-Count

球宴直前にジャイアンツ戦、MLB公式サイト「歴史的球宴本塁打の場所に帰ってきた」

 マーリンズは9日(日本時間10日)の試合で、敵地でのジャイアンツ3連戦を終える。この後、メジャーリーグは“オールスター・モード”に突入するが、くしくもサンフランシスコで前半戦最後の試合を終えることになったイチロー外野手について、MLB公式サイトは「イチローが歴史的オールスター本塁打の場所に帰ってきた」と特集を組んだ。背番号51がメジャーリーグのオールスター史上唯一となるランニングホームランを記録したのは、現在マーリンズが3連戦を戦っているAT&Tパークだったからだ。

【動画】イチローが07年に放った「とにかく速すぎる」歴史的ランニング本塁打

 歴史的な一打が生まれたのは、ちょうど10年前のことだった。2007年のオールスターで、イチローは1点を追う5回無死一塁の場面でライトへの大飛球を放った。打球はフェンスに直撃すると、不規則な跳ね返り方をしてライトを転々。背番号51は快足を飛ばして生還し、オールスター史上初のランニングホームランが誕生した。3安打の活躍を見せたイチローはこの年、MVPを獲得している。

 イチローのサンフランシスコ“凱旋”に合わせて掲載された記事では、「メジャーでの17年のキャリアで、イチローには沢山の特筆すべき瞬間がある。AT&Tパークでの2007年のオールスターゲームは間違いなくリストの上位にくる」とした上で「あれから10年近くを経て、イチローはオールスターの歴史を作ったのと同じ場所に帰ってきた」と伝えている。

 イチロー自身も、取材に対して当時を振り返っており、通訳を介して「僕は間違いなく、忘れることがないでしょう」と言及。当時は、数試合前の自打球の影響で足を痛めていたこと、その中でダイヤモンドを一周したことなどを明かしている。その快足ぶりを改めて見せつけたランニングホームランは、万全の状態ではない中で生まれたものだったという。

「10周年に近い日に彼をサンフランシスコに再訪させると、誰が予想しただろう」

 また、試合後にレストランの予約をしていたため、交代後に球場を出ようとしていたことや、MVPならば予定を変更しなければいけないと考えていたことなど、当時も話題となったエピソードを改めて披露。その上で「でも、今振り返って、それが解決して自分がMVPをもらうことができたのは良かったと思っています」と胸の内を明かしている。

 まさにイチローの伝説の1ページに刻まれている球宴史上唯一のランニングホームラン。その記憶は米国のメディア、そしてファンの中にも鮮明に残っており、オールスターが近づくと、毎年のように名場面の1つとして取り上げられている。昨年は日米通算安打数でピート・ローズを超えて“世界記録”を樹立し、メジャー史上30人目の通算3000安打も達成。数々のハイライトを作ってきた“メジャー最年長プレーヤー”の偉業の1つだ。

 記事でも「リーグのスケジュールが、(ランニングホームランから)10周年に近い日に彼をサンフランシスコに再訪させると、イチローのみならず、誰が予想しただろう」と、今回の“偶然”を強調している。

 8日(同9日)の試合では、1点リードの9回に代打で登場して犠打を決め、追加点をもたらした背番号51。チームの勝利に大きく貢献する仕事となった。“伝説の地”での3連戦最終戦でも、そのプレーに大きな注目が集まる。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:7/9(日) 23:40
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