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始球式に村上雅則さん 高校野球神奈川大会

7/9(日) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜スタジアムで8日に開幕した第99回全国高校野球選手権神奈川大会。熱戦の始まりを告げる開幕試合の始球式を務めたのは、法政二高出身で日本人初の大リーガー・村上雅則さん(73)。伝統の「HOSEI」のユニホームに、大リーグ時代の背番号37を背負ってマウンドに上がった左腕は「選手には思う存分、力を発揮してもらって、悔いのない高校生活を終えてもらいたい」と白球に願いを込めた。

 「力いっぱい投げるドロップ」。そう宣言していた1球は、ワンバウンドで高校生の捕手の手元へ。6月から投球練習を開始し、この日に備えてきた村上さんは「いやぁ、横浜の土を付けておかないとね」と苦笑しながら、「スタジアムは違ったけど、平和球場で優勝したことを思い出しました」と目を細めた。

 1960年春、神奈川大会3連覇中の名門進学のため、山梨県から出てきた村上さん。チームは入学後の夏春と甲子園を制覇し、自身も選抜大会では登板を果たしたが、その後は苦しい時期が長かったという。

 高2の夏には左手首を骨折し、夏5連覇を遂げたチームに貢献できなかった。エースとして迎えた3年の夏は食中毒になり、準決勝の慶応高戦では「膝ががくがくして力が入らなかった」。6連覇を逃したことは、今でも同級生が集まるたびに話題になるという。

 卒業後は南海ホークスを経て、64年から日本人初の大リーガーとしてサンフランシスコ・ジャイアンツで2年間活躍。日米通算で20年プレーした後も、83年に米国でトライアウトを受けるなど、最後まで現役を諦めなかった。その時に作ったというグラブを手に、「苦しめば苦しむほど、『俺はこれくらいじゃへこたれないぞ』という気持ちが湧いてくる。苦しむほど実社会でプラスになることを分かってもらいたい」と球児へメッセージを贈った。

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