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異色僧侶の半生活写 「メリー」の中村監督11年ぶり新作  横浜で23日 「禅と骨」上映会

7/9(日) 14:04配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」の中村高寛(たかゆき)監督(41)=横浜市南区=が11年ぶりとなる最新作「禅と骨」を完成させ、9月2日から全国で順次公開する。7月23日にはシンポジウムと完成披露プレミア上映会を市開港記念会館(同市中区)で催し、完成と公開を市民とともに祝う。

 最新作は、米国人の父と日本人の母の間に戦前の横浜で生まれた京都・天竜寺の禅僧ヘンリ・ミトワさんの生きざまに迫る127分のドキュメンタリー。

 日米開戦で戦争に翻弄(ほんろう)され、戦後は日米の文化の橋渡し役を担ったミトワさん。80歳を目前に突如、童謡「赤い靴」の映画化を宣言し、周囲の人々を巻き込んでゆく。その破天荒な生涯をアニメやドラマを交えて映し出す異色作で、ドラマでは若いころのミトワさんをウエンツ瑛士さん、母親を余貴美子さんが演じる。

 9月2日からポレポレ東中野(東京都中野区)、キネカ大森(東京都品川区)、横浜ニューテアトル(横浜市中区)など全国で順次公開する。

 7月23日の上映会は午後1時からの昼の部と、午後5時からの夕方の部で構成。昼の部ではジャーナリスト田原総一朗さん、映画監督・作家森達也さんをゲストに中村監督と「ドキュメンタリーってなんだ?」を語り合う。夕方の部ではフランス文学者鹿島茂さん、映画監督・プロデューサー林海象さんが「私たちの映画愛」をテーマに中村監督とトークバトルを繰り広げる。

 8年の歳月を費やして完成させたという中村監督は「いま改めて見ると、私の映画ではないような錯覚に陥るときがある。私は何かに導かれて、撮らされたのかもしれない。その『何か』とは一体、何なのか? 今回、ゲストの方々とともに探っていきたい」と話している。

 料金は2千円。主催はトランスフォーマー。中区役所の共催。問い合わせは、ザジフィルムズ電話03(3490)4148。