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色あせた「伝統の一戦」 ロジャース獲得も…大舞台にふさわしい役者が欲しい

7/10(月) 16:56配信

夕刊フジ

 【トラとら虎】

 7-9日の「伝統の一戦」は阪神2位、巨人5位で迎えた。阪神OBは「寂しい限り。われわれの時代は、強い巨人に阪神が果敢に挑む構図だったが、役者不足で普通のカードとしか思えない」と嘆く。

 巨人のVはもはや絶望的。阪神も首位広島に大差をつけられ、3位横浜DeNAの猛追を受けている。「老舗の両チームがしっかりしないと、広島の天下は当分続く。片方だけが強くなっても、色あせた伝統の一戦は蘇らない」と阪神の幹部もうなずく。

 昔から阪神と巨人の共通点は、常に勝利を求められながら若手も育てなければならない、難しい作業にある。育成には年月を要するため、お互い手っ取り早くFAや外国人補強に走りがち。これが的中すれば結果は出るが、不発に終われば目も当てられない。今年の巨人はその最たる例だ。

 いまも両軍の助っ人への依存度は高いが、若手の育成では阪神がリード。投手では秋山、岩貞、小野、青柳、岩崎。野手でも中谷、原口、高山、梅野、糸原、大山。昨年就任した金本監督が打ち出したチーム変革の成果が、後れを取った巨人との差となっている。

 「とはいえ、エース候補の藤浪と昨年売り出した遊撃の北條は不調で2軍落ち。緊急補強したロジャース(内野手、29=パドレス傘下3A)や2軍調整中の西岡が戦列に加われば、1軍から外れる若手も出てくる。勝負にこだわるなら当然のことで、常に変革の壁になる」とも先のOB。

 伝統の一戦の復活には歳月を要する。何より大舞台にふさわしい華のある役者が欲しいとファンは願う。 (スポーツライター・西本忠成)

最終更新:7/10(月) 16:56
夕刊フジ