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【マレーシア】首相とマハティール氏、さらに関係悪化の一途

7/10(月) 11:30配信

NNA

 今年後半から来年に予定される次期総選挙を前に、マレーシアのナジブ首相とマハティール元首相の関係が、悪化の一途をたどっている。ナジブ首相は7日、声明を発表し、マハティール元首相がかつての政敵で現在収監中のアンワル・イブラヒム元副首相支援に回ったのは、マハティール元首相時代に発生したマレーシア中央銀行(中銀)の巨額損失についての捜査に横やりを入れる自己保身のためだと糾弾した。8日付スターが伝えた。
 マハティール元首相は、次期総選挙を前に結成した野党新党「パーティ・プリブミ・ベルサトゥ・マレーシア(先住民のための1つのマレーシア党=ベルサトゥ、PPBM)」の設立者としてアンワル氏に接近し、かつて自らが同性愛罪で収監に追い込んだ同氏の解放を要求している。これについて、ナジブ首相は声明で、「マハティール氏は(現政権が立ち上げた)中銀の巨額損失捜査タスクフォースに対し、新しい事実を明らかにされるのでないかとの強い懸念からアンワル氏を支援している」と指摘した。
 さらに、マハティール元首相について「願望を満たすためには彼は何でもする。息子を首相にするために、アブドラ・バダウィ前首相を辞任させ、今は私を追い込もうとしている」と非難した。
 一方、マハティール元首相は同日、英紙ガーディアンとのインタビューで、「次期総選挙でPPBMが参画する野党連合が勝利しても、アンワル氏は首相にならない。まずは別の人物が首相になり、アンワル氏の解放を実現させる」と述べている。
 マレーシアの首相府は現在、中銀が1980年代から90年代にかけて、投機的な為替取引で巨額の損失を出したとされる案件に関連し、「王立調査委員会(RCI)」を設立し、本格的な調査を進めている。損失額は100億米ドル(約1兆1,114億円)に上るとされる。

最終更新:7/10(月) 11:30
NNA