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石岡一高 ススキ束ねほうき作り

7/10(月) 14:00配信

茨城新聞クロスアイ

石岡市石岡の県立石岡一高(塙隆之校長)の美術部の生徒が、筑波大芸術専門学群の学生らに指導を受けながら、さまざまなデザインを施したほうき作りに挑戦している。校内でコキア(ホウキグサ)の栽培を始めており、自然素材などについても学び、造形に対する知識を深める。


自然素材を生かした造形などが専門の宮原克人・同大芸術系准教授のゼミ生が開くワークショップの一環。今春、同校に赴任した美術部顧問の村上彰教諭が、同大美術学群の卒業生という関係で実現した。

6月28日の放課後、筑波大生、同大大学院生ら14人が同校を訪れ、美術部員10人にススキを使ったほうき作りを指導した。40~50本のススキを束ね、タマネギやコケモモ、ドクダミの葉などで染めた黄色やピンク、黒の糸を巻いて小物のほうきを一緒に作り上げた。

宮原准教授は、つくば市(旧大穂町)がかつてほうきの一大産地だったことに目を付けた。時代とともに職人が姿を消していく中、同市のほうき職人、酒井豊四郎さんが「その地域にある植生」の自然素材にこだわり、昔ながらの技法でほうき作りをしていた。そこで、「素材を種まきから育て、採るところからが造形だ」とゼミ生の授業にも取り入れた。これまで、地域イベントなどで小学生にも教えた。

ワークショップリーダーの大学院1年、対馬尚紀さん(22)は「物がどのようにできているのか、材料から考えるきっかけにしてほしい」と期待。初めてほうき作りをしたという同校2年の高橋秀也さんは「美術部では絵画が中心で、物作りは新鮮だった」と感想を述べた。今後、コキアを使ったほうき作りにも挑戦する予定。

(高畠和弘)

茨城新聞社