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阪神・金本監督、感激結末も課題残った序盤の拙攻…

7/10(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、阪神7x-6巨人、13回戦、巨人7勝6敗、9日、甲子園)もし負けていれば…。想像しただけで恐ろしくなる。金本野球が音を立てて崩壊していく寸前で、かろうじて踏みとどまった。そんな奇跡のサヨナラ劇勝だった。

 「九回にああいうことがあったけれど、それをよく跳ね返してくれました」

 指揮官は心の底からホッとしただろう。九回、3点リードして、ドリス投入。誰だってすんなり快勝を信じた。ところが、まさか、まさかの守護神乱調で同点に。二死満塁。制球もままならないドリスを、ベンチにドッカと座り、顔を紅潮させ、覚悟を決めたような表情で見つめた。内心のヒヤヒヤを懸命に隠して。

 最後は笑えたが、笑えない空気は、序盤から阪神ベンチを支配していた。一回一死満塁で先制できない。二回無死二塁ではバント空振り三振。イライラが募る展開だった。先発・岩貞は援護してもらった直後にすぐ失点。四回の岡崎の本塁タッチアウト、五回の二走・福留の飛び出し(捕手からのけん制で憤死)。

 何から何までチグハグだった。うまく攻めれば、もっと点が取れたはず。もっと楽に勝てたはず。

 もちろん、そんなことはこちらが言うまでもなく、金本監督自身が一番分かっている。

 糸原に、桑原に、中谷に救われた。巨人に甲子園3連敗の屈辱も免れた。負ければDeNAに並ばれる土俵際でもぎ取った1勝。崖っぷちの勝利が、金本阪神の浮上のきっかけになるのかどうか。今は誰にも分からない。