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佐野日大、夏1勝!“元虎戦士”麦倉監督「甲子園に行ったら人生が変わる」/栃木

7/10(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 第99回全国高校野球選手権大会(9日、栃木県総合運動公園野球場ほか)奈良、香川で新たに開幕し、29大会で試合が行われた。栃木1回戦で、佐野日大が今市に7-0で七回コールド勝ち。元阪神投手で同校OBの麦倉洋一監督(45)が夏初勝利を挙げた。神奈川1回戦では、27年ぶりの夏の甲子園を目指す古豪の横浜商が茅ケ崎に7-5で逆転勝ちした。3点を追う七回から登板した1年生右腕、篠崎悠人投手が好投し、勝利を呼び込んだ。九州では佐賀、熊本の全試合、福岡、長崎の一部の試合が雨のため中止となった。

 かつて甲子園を沸かせた右腕が、監督として夏初勝利をつかんだ。

 「選手にとっては大事な1勝。ぼく個人にとっては、特に…」

 佐野日大を初戦突破に導いた麦倉監督は控えめに喜んだ。

 1989年夏、栃木大会で全試合無失点を達成し、同校を初の甲子園出場に導いた同監督。聖地でも近大福山(広島)との開幕戦で完封。連続無失点を48イニングまで伸ばし、夏の甲子園の平成1号本塁打となる自らの決勝弾による1-0の勝利という離れ業を演じて大きな話題を呼んだ。「甲子園に行ったら人生が変わる。だから、選手には出られるように頑張れと言っています」とチームを鼓舞する。

 『前向きに何事にも挑戦』が信条だ。阪神でのプロ生活は5年間。右肘を痛めて通算2勝に終わり、引退後はスポーツメーカー「デサント」で働いていた。しかし「後輩たちと一緒に甲子園に行きたい」と一念発起。2014年3月に学生野球資格を回復し、今年4月から栃木県内初のプロ経験監督となった。

 昨秋の県大会初戦で敗退したチームを変えようと、6月に主将交代を決断。自らの経験を踏まえて「故障を抱えていると、どこかに無理がくる」と5投手の継投策で頂点を見据える。甲子園の酸いも甘いも知る“元スター球児”が、大きな一歩を踏み出した。