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阪神・糸原 最高のサヨナラG倒! 金本監督「糸原のための舞台」プロ1号&4安打や

7/10(月) 6:04配信

デイリースポーツ

 「阪神7-6巨人」(9日、甲子園球場)

 ルーキーが本拠地での伝統の一戦で輝きを放った。阪神のドラフト5位・糸原健斗内野手(24)=JX-ENEOS=が4安打3打点の大活躍。五回には右翼席にプロ1号2ラン。極め付きは6-6の九回、2死一、二塁から中越えにサヨナラ二塁打を放ち、チームに価値ある白星をもたらした。同一カード3連敗を阻止し、DeNAに同率2位で並ばれる危機も救った。

【写真】2016年11月、仮契約での糸原 色紙にしたためた言葉は…?

 舞台は整った。4万6752人が見守る中、ルーキー・糸原が打席に入る。6-6の九回2死一、二塁。心臓の鼓動が聞こえた。鋭い眼光で捉えたのは、巨人が誇る助っ人右腕・マシソンだ。カウント1-1からの3球目。高め148キロを振り抜き、一瞬の静寂の後に大甲子園が揺れた。

 「最高でした!」

 プロ初のサヨナラ打で劇的勝利。打球が中堅後方で弾むのを確認すると、喜びを爆発させた。「『絶対に決めてやる』という気持ちで打席に入りました」。歓喜のウオーターシャワーが心地いい。金本監督も孝行息子に賛辞を惜しまなかった。

 「まさかと言うと失礼ですけど、(九回までに)3本打っていて。『糸原のための舞台かな』と、ちょろっと最後は思いましたけど。その通りになって良かったです。“糸原デー”みたいなものですね」

 二、四回と2打席連続で二塁打を放ち、五回はプロ初本塁打となる1号2ラン。先発・山口俊の低め直球をフルスイングで捉え、右中間席に突き刺した。巨人戦でのプロ初弾は、01年の藤本敦士以来16年ぶり。劇勝のヒーローは「甲子園で打てたことが良かったです」と余韻に浸った。

 島根・開星高1年夏。“用具係”として初めて聖地を踏みしめ、黒土と緑の芝を目に焼き付けた。「今となってはいい経験」。その後、レギュラーとして2度甲子園に出場。「『プロになりたい』という気持ちが明確になりました」と目標がはっきりと決まった。

 明大、JX-ENEOSと白球を追い続ける中でも、志はぶれない。「休みの日は体を休めるために寝ます。野球を始めてから、旅行に行ったことはほとんどありません」。壁にぶつかるたび、15歳の頃に見た聖地の光景が目に浮かんだ。人生を野球に捧げることに、一寸の迷いもない。

 「最近全然打っていないので、『今日は絶対やり返してやる』という気持ちで。相手も巨人だったので、『絶対にやってやる』という気持ちで試合に臨んでいました」

 自身初の1試合4度の「H」ランプがチームを救い、連敗は止まった。さあ、前半戦は残り2試合。真夏を前に虎が息を吹き返す。「これからも頑張るので、熱い応援よろしくお願いします!」。歓喜へといざなった主役が再浮上のキーマンだ。

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