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キーワードは“世界を笑顔に” 東京・有楽町に誕生した新劇場の可能性

7/10(月) 16:56配信

夕刊フジ

 7日、東京・有楽町に新たな劇場「オルタナティブシアター」が誕生した。最先端の設備の整った映画館をリノベーションしたもので、周辺に帝国劇場、東京宝塚劇場、日比谷シアタークリエなどがあるエリアに、来日外国人の集客を狙い、打って出た。

 運営はスタジオアルタ。田沼和俊社長は「既存のものにとらわれず、オルタナティブなものを提供していきたい。キーワードは“世界を笑顔にする”」と意気込む。

 こけら落とし公演はサムライエンターテインメント「ALATA(アラタ)」。

 主人公はある日、現代の有楽町に現れた戦国時代のサムライ。日本語のせりふはわずか数個、それもワンフレーズばかりで、実際的にはノンバーバル(非言語)だ。

 脚本を担当した横内謙介氏は「最初、台本にはせりふがちゃんとあったんです」と明かし、「それがどんどん消えていった。どこへ行ったんだと思いながら(最終ゲネプロを)見ましたけど、ダンスや殺陣の中に言葉があって意味があり、せりふが消えたのではなく、形を変えてそこにあった」と満足げに評した。

 サムライを演じたのは、今年2月にSPEEDの島袋寛子(33)と結婚した俳優の早乙女友貴(21)。アクションシーンの連続という作品の手応えを「ひたすら走っているような運動会をやっている感じ」とたとえた。

 終始、甲冑を着用し動き回るため、汗も半端ではない。演技にも細やかに工夫を取り入れ、「現代と戦国時代で殺陣の種類を変えている。中国アクションみたいな蹴りも取り入れている。そのあたりも見てほしい」とアピール。夏の間、休みを挟みつつもほぼ連日、2公演をこなすが「食べるしかない」と、乗り切り方を伝えた。

 最終ゲネプロには外国人客も招いたが評判は上々。構成・演出の岡村俊一氏は「確実に分かってもらえたと思う。日本のエンターテインメントが届いたと思う」と自信をのぞかせる。「最新の機材がそろう劇場で映像と音楽と照明を演者たちがぴったりと扱っている。これは圧巻だと思う」と話した。

 「外国の方を意識はしますが、日本人でも楽しんでもらえる作品になっている」と早乙女。上演時間は70分。チケット料金は8000円。常打ちとして観客を魅了するには、斬新なソフトを生むしかない。

最終更新:7/10(月) 16:56
夕刊フジ