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加計選定「不公平、不透明」=前川氏、官邸の圧力指摘―衆院閉会中審査

7/10(月) 9:58配信

時事通信

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり、衆院文部科学、内閣両委員会は10日、合同で閉会中審査を行った。

 参考人として初出席した前川喜平前文科事務次官は、国家戦略特区での同計画選定について「不公平、不透明な部分がある」と述べ、「加計学園ありき」との見方を示した。また、「背景に官邸の動きがあった」と指摘し、萩生田光一官房副長官や和泉洋人首相補佐官から早期開学を迫る圧力があったとの認識を示した。

 前川氏は民進党の福島伸享、共産党の宮本岳志両氏らの質問に答え、「始めから加計学園に決まるようプロセスを進めてきたように見える」と主張した。

 前川氏は、萩生田氏が同計画に関する政府内の調整について「私の方で整理しよう」などと発言したとする文科省内部文書の存在を認めた。文科省はこれまでの調査で「存在が確認できなかった」としたが、前川氏は「事務次官在職中に担当課から説明を受けた際、受け取った文書に間違いない」と述べた。

 同文書は「萩生田副長官ご発言概要」と題され、昨年10月7日付。萩生田氏は「10月7日に(文科省の)局長とやりとりしたことは確認している」と面会の事実を認める一方、「発言した記憶はない」と反論した。

 また、前川氏は「和泉補佐官がさまざまな動きをしていたことは(文科省が存在を認めた文書で)明らかだ」と述べ、和泉氏と面会した際に首相の意向として早期開学を直接求められたと主張。一方、菅義偉官房長官は「和泉氏からは『首相から指示を受けたことも、文科省に指示したこともない』と報告を受けている」と述べた。

 首相が加計学園以外にも獣医学部新設を認める方針を新たに示したことに関し、前川氏は一例目の実績を検証する必要があるとして、「今すぐ2校目、3校目を造ることはできない」と述べた。

 自民党の平井卓也氏は、与党側が招致要求した政府の国家戦略特区ワーキンググループの原英史委員に、加計学園選定の経緯を質問。これに対し原氏は、手続きは適正との認識を示し、「『加計ありき』は虚構だ」と述べた。

 福島氏は、疑惑解明に必要だとして臨時国会の早期召集を求めたが、菅氏は「与党とも相談して決めたい」と述べるにとどめた。首相は欧州訪問中のため不在。午後は参院文教科学、内閣両委が合同で閉会中審査を行う。 

最終更新:7/10(月) 20:28
時事通信