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大波乱演出!御嶽海、6度目の挑戦で稀勢の里破る…56年ぶり2横綱3大関●

7/10(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆大相撲名古屋場所初日 ○御嶽海(寄り切り)稀勢の里●(9日・愛知県体育館)

 新関脇・御嶽海(24)=出羽海=が波乱の主役となった。過去5戦全敗で、休場明けの優勝を目指す横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=を正面から寄り切り。2000年春場所以来、17年ぶりに4横綱3大関が並んだ豪華番付。ふたを開けてみれば、1961年九州場所6日目以来、56年ぶりに2横綱3大関が敗北する大荒れの土俵となった。

【写真】高級車のロールスロイスで場所入りした天風

 大きな1勝の余韻に浸り、御嶽海は目を閉じた。横綱に6度目の挑戦で初勝利した支度部屋。「ようやく勝てました。最高ですね」。頭から飛び込んでもろ差し。相手の生命線の左を殺し、一気に前に出た。「今までと一緒で左四つで来ると思った。うまく封じ込められた」。5つの黒星から学んだ“稀勢の里封じ”を成功させた。

 取組前、若手力士が次々と大関陣を破った。騒然とする場内で、御嶽海は冷静だった。「関係ないですね。自分は自分なんで。前の人に続く? 自分のことだけでした」。初日の相手は当日まで見ないのが恒例。対戦が決まった6日にインターネットで稀勢の里との対戦を知ってしまったが、反対に「負けっ放しは嫌なんで」と闘争心に火を付けた。メンタルの強さは、すでに横綱級だ。

 取組後は日本レスリング協会の栄和人・強化本部長(57)が激励した。共通の知人を通じ、監督を務める至学館大(愛知県)の部員が出羽海部屋で稽古するなど交流がある。場所前にはビデオレターを送った。「勝ったら会いに行こうと思っていた。俺、何か持っているのかな」。うれしい誤算?に顔を真っ赤にして喜ぶ栄本部長。2人は固い握手を交わした。

 新勢力の中心だ。「世代交代? ちょっとずつ来てますよ。(先陣を)切りたいですね」と若手の旗頭として自覚もある。「まだ始まったばかり。これからが大変なので」。近い将来、大関の地位も見据える新関脇。勢いは止まりそうにない。(秦 雄太郎)

 ◆御嶽海 久司(みたけうみ・ひさし)

 ▽本名 大道久司

 ▽生まれとサイズ 1992年12月25日生まれ。長野・上松町出身。180センチ、160キロ

 ▽家族 両親

 ▽母思い 母の日や誕生日はマルガリータさん(フィリピン人)にプレゼントを欠かさない。シャネルのバッグを贈ったことも

 ▽違いの分かる男 テレビ番組「芸能人格付けチェック」が大好き。場所前の収録では、松阪牛と飛騨牛、10万円と3000円のワインなど、違いを次々に判別

 ▽人脈 東洋大の後輩、競泳の萩野公介(22)、陸上の桐生祥秀(21)らは一緒に食事をする間柄

 ▽4横綱3大関が出場し2横綱3大関が敗北 1961年九州場所6日目以来、56年ぶり。横綱の大鵬、朝潮が負け、琴ケ浜、北葉山、若羽黒の大関陣が全滅。

 ▽初日に5人の横綱、大関陣が黒星 80年名古屋場所以来で、2代目・若乃花、輪島、三重ノ海の3横綱と貴ノ花、2代目・増位山の両大関が屈した。

 ▽関脇以下に2横綱3大関が負け 87年名古屋場所5日目以来。5人以上の横綱、大関陣が負けるのは1横綱5大関が総崩れした2006年秋場所6日目以来。

最終更新:7/10(月) 11:06
スポーツ報知