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海老原、世陸標準記録突破…長距離と競歩以外22年ぶり不参加危機救った

7/10(月) 6:03配信

スポーツ報知

◆陸上 南部記念(9日、札幌・厚別公園競技場)

 女子やり投げで、日本記録保持者の海老原有希(31)=スズキ浜松AC=が大会新の61メートル95で優勝し、8月のロンドン世界陸上追加代表入りを濃厚とした。男子200メートルの藤光謙司(31)=ゼンリン=は20秒78(追い風3・1メートル)の2位で世陸参加標準を突破できず、400メートルリレー代表に専念。女子100メートルの福島千里(29)=フリー=も11秒36(追い風1・3メートル)で標準記録に0秒1届かなかった。世陸の追加代表は、今月24日に正式発表される。

 海老原の気合が、やりに乗った。4回目で世陸参加標準(61メートル40)を55センチ上回る61メートル95。「どうかな? という感じだった。安心した」と表情を緩ませた。ロンドン世陸は先月26日に第1次代表が発表されたが、長距離と競歩以外の女子代表はゼロ。このまま誰も標準記録を破れずに1人も追加が出なければ、95年大会以来22年ぶりの不名誉になるところだった。「変な意識はなかった。自分の記録と闘うしかない。やるだけだった」と胸を張った。

 小学4~6年に打ち込んだ野球がやり投げの基礎。俊足で守備もうまく、男子チームの中で1番・三塁が定位置。内野ゴロは、当然のように一塁までノーバン送球していた。何事にも負けず嫌い。試合に負けると、ストレスで翌日は必ず口の周りにヘルペスができていたほどだ。大会翌日の10日は、母・房子さん(59)の誕生日。スタンドで見守った母は「いいプレゼントになりました」と世陸を決める最高の勝利を喜んだ。

 5大会連続の世陸は、自己成功の11年大邱大会9位を上回る8位入賞を目指す。「やることは変わらない。自分の投てきをやるだけ。自分に挑戦します」と静かに闘志を燃やしていた。(細野 友司)

最終更新:7/10(月) 6:03
スポーツ報知