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【七夕賞】ゼーヴィント 1番人気馬苦戦のジンクス破った陣営の「マル秘仕上げ」

7/10(月) 22:13配信

東スポWeb

 9日、福島競馬場で行われたサマー2000シリーズ第1戦のGIII七夕賞(芝2000メートル)は、休み明けのゼーヴィント(牡4・木村)が中団から差し切りV。1979年から2004年まで1番人気が26連敗するなど、荒れるレースという印象が強い一戦を今年は1番人気馬が制した。その裏には特殊なレース展開、陣営のマル秘仕上げもあったようで…。

 マルターズアポジーを気分良く逃がせば何よりも厄介。そのことはゼーヴィントの鞍上・戸崎圭も十分承知していた。だからこそ「あの馬が行くと思っていた。先行馬もいるし、その後ろあたりにつけようと考えた」。

 しかし、ゼーヴィント自身の動きとは関係のないところで強敵はどんどんとチャンスを失っていく。スタート後にフェイマスエンドが絡んで5ハロン通過が58秒0というハイペースに。さらに2着馬マイネルフロストが3角手前で早めに並びかけたことで、完全な“マルターズ包囲網”が出来上がった。あまり切れる脚を持たないゼーヴィントにとってこれは願ってもない展開。自身の最大の持ち味である長くいい脚を最大限に生かせたのだ。

 木村調教師は「向正面あたりでは重そうだったのでどうかと思った」と振り返ったが、休み明けで脚元の状態も踏まえつつの調整。1番人気に推されるのも仕方ない素質馬とはいえ、大船に乗ったつもりで見守っていたわけではない。

「水曜に追い切った後、仕上げにひと工夫を加えた。それが良かったのかどうかは分からないが…」。ひと工夫の内容は企業秘密とのことだが、試行錯誤はあれど、まずはまたひとつ、能力に見合う結果を残したことで今後の調整やレースに幅が広がった。

 これで福島重賞2勝。今後はいわゆる福島巧者というイメージがさらに定着しそうだが、指揮官はこの“風評”に反発する。「いつも言っている通り、特に右回りでなければならないとは思っていない。広いコースで走らせたい」と本格コース向きであることを改めて強調した。

 さらなる大舞台を目指すには、脚元の弱みともうまく付き合っていくだけでなく、向かない流れも打ち破っていかなければならないが、主戦の戸崎圭も「秋に向けていいレースができた。成長を感じたし、走りが良くなっている。さらに上を目指せる」と今後さらなるパワーアップがあることを“予言”した。

 陣営の言う通り、本格派コースでも主役を張れるのか…今後の戦いはそこが焦点になる。

最終更新:7/10(月) 22:17
東スポWeb

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