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【浦和】崖っ縁から逆転 ペドロ監督「私は生き残った」

7/10(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ 第18節 浦和2―1新潟(9日・埼玉スタジアム)

 浦和はホームで新潟に2―1で勝利した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が勝てなければ辞任を示唆した大一番。前半35分に先制されたが、後半29分に主将・MF阿部勇樹(35)の今季3点目で同点。同34分にFWラファエル・シルバ(25)の10試合ぶり今季7点目で逆転した。騒動の決着は12日の天皇杯3回戦、熊本戦(浦和駒場)に持ち越された。

 気温29・5度、湿度61%の熱帯夜。ベンチに座ることなく、タッチライン際で大声を出し続けたペトロヴィッチ監督は水筒の水をごくごく飲んだ。後半34分、FWシルバがMF柏木の左CKを頭で狙い、相手GKがはじいたボールを体勢を崩しながら右足でゴールにねじ込んだ。2―1と逆転。指揮官は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 試合後の会見は雄弁だった。「私は生き残った」。5日の川崎戦後、新潟戦から連勝できなければ辞任する意思をサポーターに示した件を質問されると語気を強めた。「自分が(サポーターからの)圧力を背負うことにより、クラブの社長、社員の方にその圧力をかけたくなかった」。真意かもしれないが、辞意騒動を収束させたいようだった。

 川崎戦までリーグ戦は2勝1分け6敗と失速し、首位から8位に転落した。新潟戦も前半はチャンスを決めきれず、11試合連続失点となる先制点を献上。後半29分、MF阿部の今季3点目で同点にし、リーグ戦で22試合無敗(17勝5分け)と相性がいい最下位チームに辛くも勝った。

 浦和を指揮して6年目。獲得タイトルは昨年のルヴァン杯だけで、今季は11年ぶりのリーグ制覇を目指す。「ベンゲル(監督)は21年間アーセナルで戦っている。私は10年は浦和で戦いたい。日本でNO1のアカデミーを作りたい。アイデアも持っている」。長期政権への野望を口にする一方で「結果が出なければ明日にでも解任される」と覚悟も持っている。

 12日の天皇杯・熊本戦に勝って公約を果たして雑音を封じれば、次の公式戦は22日、晴れてアウェーで首位のC大阪に挑む。ペトロヴィッチ監督は「まだまだ厳しい状況が続くが、必ずはい上がる」と自信を示した。(羽田 智之)

最終更新:7/10(月) 6:04
スポーツ報知