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盛り上がる“記念日ビジネス” 7月11日は「セブンの日」

7/10(月) 18:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 コンビニエンスストア最大手のセブン‐イレブン・ジャパンが、今年から7月11日を社名にちなんで「セブン‐イレブンの日」として日本記念日協会に正式登録した。さまざまな企業とコラボした記念商品を続々発売しているほか、Twitterの公式アカウントでの告知も積極的に行うなど、“記念日”のPRに躍起になっている。

【セブンの新商品「チロルチョコ THE セブンシュー」】

 本来、同社の社名は「創業時の営業時間が午前7時~午後11時であったこと」に由来する。7月11日は創立日などの記念日とは異なるが、なぜこうした施策を展開することになったのだろうか。

 同社は「『セブン‐イレブンの日』はもともと、当社が発案したものではない。数年前から、SNS上で顧客の皆さんが自然と言及するようになった」(広報担当者)という。「近年、なぜかSNS上での盛り上がりが大きくなり、他社の公式アカウントから毎年“お祝いの言葉”をいただく機会が増えてきたため、当社側でも正式な記念日として取り入れるに至った」という。

 記念日登録をきっかけに、同社はTwitterの公式アカウント上でさまざまなPR活動を開始。7月上旬から、同社のアカウントをフォローし、投稿をリツイートしたユーザーに「からあげ棒」が当たる記念キャンペーンや、お気に入りの商品を投稿したユーザーに「QUOカード」が当たるキャンペーンなどを展開している。同社が「7月11日」について、こうした企画を本格的に実施するのは17年が初めてだ。

 「Twitterでの盛り上がりをきっかけに、さまざまな企業の方から記念日に関するコラボ商品のご提案をいただく機会も増えた。キャンペーンの実施は、ビジネスのきっかけとなったお礼をフォロワーに還元する意味もある。現在、当社の公式アカウントのフォロワーは250万人以上いるため、キャンペーンをきっかけにSNSをさらに盛り上げる狙いもある」(広報担当者)

 セブン‐イレブンの日の記念商品として、7月6日にはチロルチョコとコラボした「チロルチョコ THE セブンシュー」を発売。人気スイーツ「THE セブンシュー」の風味をチョコで再現したものだ。また、カルビーとのコラボでは、セブン‐イレブンで人気の弁当やおにぎりの味を再現した「ポテトチップス 炭火焼牛カルビ弁当味」「ポテトチップス ツナマヨネーズ味」なども発売。コラボ商品の数は計5社・7製品に上っている。

 広報担当者は「記念日関連施策の影響による来店者や売り上げの増加幅は非公開」と話すが、商品の受け取りには来店が必須となる「からあげ棒」キャンペーンでは14万人の当選者を出す予定で、来店者数・日販ともに一定の成果につながるとみられる。

●“記念日ビジネス”はSNS利用がトレンドに

 記念日を活用したビジネスは、江崎グリコの「ポッキー&プリッツの日」(11月11日)などが知られている。同社はこの日を1999年に日本記念日協会に登録し、当日の売上高を大幅に増加することに成功している。

 その後も、社名や商品名に関する語呂合わせをもとに記念日を制定する流れは続き、17年はクリエイター向けソフトで知られるアドビシステムズが4月10日を「フォントの日」として正式登録。オープンソースのフォント「源ノ明朝」を提供開始し、Twitter上で大きな話題となった。

 また、ロート製薬も6月10日を「ロートの日」として登録し、公式Twitterのフォロワー向けにスキンケア商品をプレゼントするキャンペーンを展開した。近年はこのように、記念日を制定した上でSNSを活用したプロモーションを行う流れが主流となっている。

 日本記念日協会の公式サイトによると、記念日の登録料は1件当たり10万円(税別)。低額の投資で高い利益が期待できる“記念日ビジネス”は、今後も盛んに行われそうだ。