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<森友学園>遠い疑惑解明 大阪府議会、籠池氏招致

7/10(月) 22:31配信

毎日新聞

 「同じことを何回も言わせないでほしい」。森友学園の籠池泰典前理事長は10日の大阪府議会の参考人招致で、疑惑を追及する府議の質問を何度も遮った。議場には時折失笑が漏れたほか、「司法の場に委ねるべきだ」などと腰が引け、大局が見えない細かな質問も続発。質疑は約2時間20分にわたったが、疑惑解明を前進させる新事実を引き出せないまま終わった。

 質問は大阪維新の会、自民党、公明党の順に持ち時間は各約15分。本会議場の傍聴席には約100人が詰めかけ、関心の高さがうかがえた。

 ただ、招致自体が「政争の具」の色合いが濃く、開催前には各会派から「聞くことがない」との声が漏れるなど追及ムードは低調だった。籠池氏が「刑事訴追の恐れがある。答えられない」と繰り返し、「府議会で追及するのは時間の無駄。司法の場に委ねるべきだ」と質問を放棄する場面も見られた。

 黒のスーツに紫色のストライプのネクタイで登壇した籠池氏は、終始落ち着いた様子で冒頭発言で「疑念を生じさせ、府民や保護者におわび申し上げる」と謝罪。質疑に移ると、傍らの弁護士に内容を確認する場面はあったが「(教育内容は)改正後の教育基本法の内容を『忖度(そんたく)』した」「3月の私学課の(立ち入り)調査後の会見で『印象操作』した」など聞き慣れたフレーズで返す余裕も見せた。

 終了後、維新の中司宏府議団政調会長は「特に新たな事実はなかった。まずは司法の妨げにならない対応をしなければならない」。自民の花谷充愉(みつよし)府議団幹事長は「疑問が増えた。整合性がとれるまで実態を把握したい」と述べ、今後も府議会で追及を続ける方針を明らかにした。【藤顕一郎、念佛明奈】

最終更新:7/10(月) 22:35
毎日新聞