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高松北、執念の同点ホームスチール 延長制して初戦突破

7/10(月) 20:19配信

デイリースポーツ

 「高校野球香川大会・1回戦、高松北8-6三木」(10日、四国コカ・コーラボトリングスタジアム丸亀)

 高松北が延長十三回の末に三木を下し、初戦を突破した。

 2-4で迎えた九回、高松北は2安打で1点差に迫ると、なおも2死二、三塁の場面で三走の1番・牧野恭平内野手(3年)が本盗に成功。まさかのプレーで同点に追いつき延長に持ち込んだ。そして延長十三回に4安打などで一挙4点。粘る三木を振り切り、激闘に決着をつけた。

 本盗成功の牧野は「ここで自分がやらなければ、人生後悔すると思った」と振り返る。アウトになれば即、ゲームセットとなる場面。監督のサインではなかった。50メートル走6秒1のチーム一の俊足選手。相手投手の動きをじっくりと観察した末の決断だった。

 「1球目を見て、フォームがゆっくりだったので(本盗を)できるんじゃないかと考えた。自分の塁間スピードは3秒27。2球目と3球目に頭の中で時間を計って、行けると思った。自信がありました」

 そして4球目、思い切ってスタートを切った。高めに浮いた球を打席の3番・平田崇人内野手(2年)が見送る。牧野は猛然と本塁に突入し、右足から滑り込んだ。タイミングは微妙だったが、タッチを慌てたのか、相手捕手がボールをこぼした。同点のホームイン。沸き上がる仲間たちと抱き合い「涙が出そうになりました」と牧野は話した。

 試合で本盗を試みたのはこれが「人生で初めて」だった。「今まで考えたことはあったけど、やる勇気がなかった」と言う。秦敏博監督(55)は「牧野には普段から、行けると思ったら行っていいと話していた。それを実践してくれた。それにしても、あの場面でやれる勇気は大したものです」と目を細めた。

 チームにとって3年ぶりの初戦突破。勝利を引き寄せたヒーロー・牧野は「勇気を出して走ったことが結果につながってうれしい」と満足そうに笑った。

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