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【為替見通し】ドル/円上昇~金融緩和縮小が市場を動かすテーマとして定着か?

7/10(月) 11:20配信

投信1

欧州中央銀行(ECB)の6月政策理事会議事録公表を契機に、先週の金融市場はECBの金融緩和縮小を意識し、債券安という形で影響が現れました。その結果、ユーロに加え一足先に米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和縮小を表明しているドルが買われる展開に。

金融緩和縮小が相場を動かすテーマとして浮上しましたが、今週もその流れが継続するかどうかに注目です。

先週の振り返り

先週は7月4日(火)が米国独立記念日ということもあり、金融市場の実質的なスタートは5日、そして7日に米雇用統計発表という慌しい週となりました。

金融市場の値動きは米雇用統計待ちかと思われましたが、6日のECB議事録公開を契機に、ECBの金融緩和縮小を意識した欧州の金利が上昇しユーロ高となりました。

その結果、7日の雇用統計への注目度が相対的に下がり、その内容も市場予想から大きく外れなかったため大きな値動きは生じませんでした。ただし、雇用統計を契機にドル/円は上昇を再度開始し、114円台に突入しました(先週の終値は113円台)。

また、ECB、FRBとも金融緩和縮小に向かうとの観測の中、日銀は金融緩和縮小の手段が取れる状況になく、ユーロに対し円が売られ、ユーロ/円も130円台にまで上昇しました。

金が下落もリスクオンには至らず

金価格は6月上旬より下落トレンド入りしていましたが、先週の下落により5月に形成されたサポート&レジスタンスを下抜け。3月に形成されたサポレジに向かいつつあります。

金価格は下落したものの、アメリカの株価も上昇とは言えず、ナスダックはどちらかと言えば下落傾向。日本市場は日経平均20,000円を割れて週の取引を終えており、リスクオンには傾いていません。

一方、恐怖指数と言われるVIX指数は歴史的な安値水準から脱しつつあります。まだ安値水準には位置していますが徐々に上昇中で、VIX指数から見るとリスクオフに向かいつつあると言えます。

また、先々週1バレル当たり43ドル台から47ドル台まで一気に値を戻した原油価格(WTI)は、再度43ドル台にまで下落するなど乱高下を繰り返しています。

商品市場や株式市場から見ると先週は様々な面で乖離が生じた週と言えます。この乖離が広がるのか、解消されるのか、今週以降の金融市場の見どころと思われます。

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最終更新:7/10(月) 11:35
投信1