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〈民生委員100年〉赤ちゃんから高齢者まで 15年間、毎週サロン開催(名古屋市)

7/10(月) 11:24配信

福祉新聞

 名古屋市千種区千石学区民生委員児童員協議会(民生委員定数14人、欠員なし)は地域の人たちと協力し合い、毎週火曜日に高齢者と子育て中の親子が交流する「共生型ふれあい いきいきサロン 3あい お茶飲み会」を15年前から開いている。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の住民が毎回約80人集う。『3あい』は「であい」「ふれあい」「ささえあい」の機会となるよう名付けられた。

 同学区は、従来から住む高齢者世帯と、若い転入世帯が混在している。サロンは当初、高齢者の憩いの場として2002年に立ち上げた。しかし小さい子どものいる母親たちから声が上がって親子にもサロンが必要と分かり、共生型になった。

 6月第3週の会では同月生まれの誕生会を開き、参加者全員でお祝いをした。ハーモニカや大正琴による演奏と一緒に季節にちなんだ歌を歌うなどした。

 会の参加費は1回100円で、ホットコーヒーとお菓子を出す。

 1月は鏡開き、2月は豆まき、3月はひな祭りなど季節に合わせた行事を行う。第3火曜日には保健師が来て、健康体操の指導や健康相談にものる。

 昨年8月には700回目の開催を迎えた。

 小崎惠子・同民児協会長は「みんなの協力がなければここまで続かない」と話す。同区社会福祉協議会の三浦憲治・事務局長は「運営は民生委員が中心だが、うまく町内会など周りの応援を得ているのが続けられる秘訣だ」と語る。

 同市内の社協では地域住民が集まるサロンの開設・運営費の一部を助成する事業を行ったり、運営の相談に乗ったりしている。

 初回からサロンを利用している近所に住む80歳の女性は「かわいい子どもに会えて気晴らしになるし、みんなとおしゃべりできて楽しい」と話す。家に閉じこもらず、出歩く動機になるという。

 活発に動く1歳2カ月の子どもを連れて来ていた母親は「家だとぐずって大変だけど、ここに来ると子どもが機嫌良く遊ぶので、私も気分が楽になる」と語る。

 子育て中の母親同士で交流できるため、育児の孤独感の解消にもなる。そして若い親たちにとってはサロンで民生委員や町内会の人らとやりとりすることで、地域社会との関わり方を学ぶことにもつながる。

 小崎会長によると、お茶飲み会に参加していた母親の中から、子どもが小学校に上がると子供会やPTAの役員になる人も出てきているという。

 スタッフとして参加していた民生委員は「若い人に、この素敵なサロンを継いでいってほしい」と期待を寄せる。

最終更新:7/10(月) 11:24
福祉新聞