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「健康寿命延伸」「生涯現役社会」 健康食品の果たす役割は?

7/10(月) 11:54配信

健康産業新聞

人類史上5番目の新しい社会

経済産業省の江崎禎英氏が各地で行っている生涯現役社会に関する講演。65歳からの“2周目の人生”に言及するなど前向きな内容で、傍聴した健康食品企業に感想を聞くと「勇気をもらった」「何回聞いても興味深い」と絶賛の声が挙がる。健康食品業界の耳目を集めた「規制改革実施計画」が閣議決定した6月9日。同日、「生涯現役社会」の実現を目指すことを盛り込んだ「未来投資戦略2017」も閣議決定している。人類の歩みを1.狩猟社会、2.農耕社会、3.工業社会、4.情報社会 - に分類。これに続く人類史上5番目の新しい社会として、様々な社会課題を解決する「Society5.0」を提言した。わが国の政策資源を集中投入する5分野のひとつに、「健康寿命の延伸」を位置付けている。団塊世代が75歳以上となる2025年に、AI(人工知能)などを活用した「新しい健康・医療・介護システム」が確立した社会像を示し、世界に先駆けて生涯現役社会を実現させることを目指す。新たな社会で、健康食品の果たす役割は-。

消費動向と社会情勢の変化

消費者庁が 6 月 6 日にまとめた2017年版「消費者白書」では、「消費者を取り巻く社会経済情勢と消費者意識・行動」を特集。消費者の支出に対する姿勢について、「慎重な状態が継続」していると指摘した。国民生活に余裕はなくなってきている。

数値が高いほど生活水準が低いとされるエンゲル係数(消費支出に占める食料費の割合)はここ数年で急上昇。2005年に22.9%だったエンゲル係数は2016年に25.8%となり、1987年の26.1%以来の水準となった。エンゲル係数だけで見れば、日本人の生活水準は30年前に戻っている。

全世界共通の問題 平均寿命と健康寿命

こうした状況下で、明るい未来を見出し、生涯現役社会に向けて、健康食品は貢献できるのか。

平均寿命と健康寿命の差がどれくらいあるのかをみると、各国ともおおむね10歳前後が多い。総務省統計局が 3 月10日に発表した「世界の統計2017」によると、2015年の平均寿命は、男女平均では日本が84歳で世界一。しかし寝たきりにならず、日々の生活に支障のない健康寿命は75歳だった。その他の国を見ると、シンガポールは平均寿命83歳・健康寿命74歳、アイスランドは平均寿命83歳・健康寿命73歳、イタリアは平均寿命83歳・健康寿命73歳。平均寿命と健康寿命の差を縮める重要性は全世界共通だ。

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最終更新:7/10(月) 11:54
健康産業新聞