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地方経済を活性化するシェアリングエコノミーの可能性 - Uber×スペースマーケット対談

7/10(月) 12:02配信

SENSORS

「シェアリングエコノミーの可能性」をテーマに行われたSENSORSサロン。ゲストに高橋正巳氏(Uber Japan)と重松大輔氏(スペースマーケット)を迎え、MCの落合陽一×齋藤精一がシェアリングエコノミーの現在と展望をディスカッションした。

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4回にわたってお届けする第3弾記事では、そもそも日本人にシェアリングエコノミーは向いているのか?文化や歴史を交えてディスカッションが行われた。また、既存産業との向き合い方、地方経済を活性化するそのポテンシャルについても話題は及ぶ。

■日本人にシェアリングエコノミーは向いているのか?

--落合さんから「日本的なシェアリングエコノミー」についての言及がありましたが、そもそも日本人はシェアに向いているのかについてもお話できればと思います。

高橋正巳(以下、高橋):まだまだ知らないとか、使ったことがない人が多いと思います。シェアリングエコノミーは使ってみて始めて良さが分かるサービスも多いんですよね。ただ、日本の歴史や文化を振り返ると、実は昔からシェアしてきた民族だと思うんです。

昔は長屋に住んで、物の貸借りも日常茶飯事で行われていた。「おすそ分け」という概念はその最たる例ですよね。それが近代化されていくなかで、知らない人同士だと不安という価値観が強くなっていきました。それをもう一度テクノロジーによって、透明性を高めながらお互いに安心して共有できるものにしていく。

もう一つは「もったいない」という考え方。この概念は英語には訳せない、日本人に固有の考え方、価値観だと思います。ロスをなくしていく観点でも、日本にはシェアリングエコノミーの素地があるのではないでしょうか。

重松大輔(以下、重松):体験の数が圧倒的に足りていないのは事実でしょうね。ミレニアルズたちはシェアハウスに住んでいたり、Uberのようなサービスを普通に使いこなしているのですが、どうしても上の世代はまだまだ使っていません。ただ、初回利用のハードルさえ超えれば、必ず便利さに気づき、広がっていくはずです。

事実、メルカリさんはすごい勢いで伸びています。私の両親も勝手に使っているくらいです。最初はぎこちなくても、使い方に慣れてくると、普通に利用するようになります。我々のサービスもユーザーの反応をみながら、改善を続けてきました。シェアリングエコノミーのサービスは一方向では成り立ちません。「協働消費(collaborative consumption)」という言葉がありますが、共に消費を作り出していく。日本は互いにケアし合う価値観があるので、仕組み自体は向いているのではないかと思っています。

高橋:従来のBtoCサービスでは利用者に目が行きがちだったのですが、我々のお客様は二方向です。「貸す人と借りる人」や「提供する側と提供される側」。両者が気持ちよく使える仕組みでないと、思うように普及していきません。

重松:Uberの場合は、乗る方も評価されるじゃないですか。タクシーに乗ると人格が変わってしまうような人は、乗れないようになっているということですよね。うちのスペースマーケットも同様に、迷惑をかけるような人はサービスを利用できないようにする。そうすることで、お互いが気持ちよく使えるようになります。

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最終更新:7/10(月) 12:02
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