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『ルパン三世』新作第2弾は、石川五ェ門の剣技が冴える!・3

7/10(月) 12:11配信

Stereo Sound ONLINE

オーディオビジュアル方面で活躍中、アニメが大好きなライター鳥居一豊さんが、Stereo Sound ONLINEで連載する「アニメノヲト」。ここでは『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』の[その3:夜中の鑑賞の味方、イヤホンで鑑賞&音を評価!]をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)

<完全版>『ルパン三世』新作第2弾は、石川五ェ門の剣技が冴える!



『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』
BD-ROM(トムス・エンタテインメント/KADOKAWA、KAXA-7461)
・2017年日本・2017年発売・本編約53分
・カラー(16:9)
・リニアPCM2.0ch



■雄大でスケール感のある音が楽しめる、ダイナミックモーションDM200H

 今回はステレオ音声の作品ということで、カナル型イヤホンのダイナミックモーション「DM200H」でも聴いてみた。ダイナミック型とバランスド・アーマチュア(BA)型のユニットを同軸配置したユニークなドライバーを採用したモデルで、今回の“夏のベストバイ2017”イヤホン部門(2)で第1位に輝いた逸品だ。

 本機の良さは、優れた定位と音場の再現力、そして骨太で厚みのある音色の表現だ。解像感の高い音は作品の音をありのままに再現し、なおかつ声をしっかりと立たせて、感情までも濃厚に伝えてくる。ホークに敗れた石川五ェ門が漏らす言葉にならない声も、痛惜に再現してくれる。もちろん、低音の力強さもしっかりとしているので、銃撃の重々しい迫力も存分に味わえる。ヘッドホンやイヤホンは深夜のアニメ鑑賞には欠かせない重要アイテムなので、ぜひとも質の高いモデルを使ってアニメを存分に楽しんでほしい。

【この作品の音質評価(最高★5個)】

迫力   ★★★★★(爆)
ヴォイス ★★★★★
音楽   ★★★★★
空間   ★★★
吃驚   ★★★

<評価項目のポイント>
■迫力:音の大小の幅(ダイナミックレンジ)が広いなど、迫力ある音かどうかを採点。低音がたっぷり含まれたものは(爆)が付く
■ヴォイス:声の再現を採点。明瞭度や力強さという音質的側面はもちろん、声優たちの演技の上手さや熱気なども加点要素。声優の演技や声の迫力にうならされたものには(魂)を付加する
■音楽:作品で使われる劇伴(BGM)の音質、音楽としての良さを採点。オーケストラによる録音などとなると高評価
■空間:サラウンド作品ならば空間感や移動感、ステレオ作品ならば音場感を採点。その作品世界独特の雰囲気が感じられるかが要点
■吃驚:音に関する大胆な演出、意外な効果音の使用など、斬新さを感じる音の仕掛けを評価。面白い挑戦があるかどうかをチェック


■コラム:高音質こそがBDアニメ最大の特典!?

 音に注目したアニメの作品レビューを連載するようになったせいもあるが、最近のBDソフトでは音の良い作品がどんどん増えてきているように思う。劇場作品となれば、フォーマットとしてサラウンド音声を収録することもかなり増えてきているが、ステレオ音声の作品でも音数の多さ、重低音の盛り込みが増していると感じる。

 こうした作品は、BDのリニアPCMやロスレス音声で本来のクォオリティを存分に味わいたい。最近は動画配信も盛んになってきているが、映像の情報量(解像度、転送レート)の差以上に音質的な差が気になることも多い。もしかすると、音が良いことこそ、BDソフトの最大の魅力なのかもしれない。もちろん、再生時も質の高いオーディオ装置やヘッドホンなどを使いたい。低音のしっかりと出るシステムだと、アニメの面白さが倍増するはずだ。


【鳥居一豊(Kazutoyo Torii)】
雑誌の編集を経てフリーランスとなる。AVはもとより、PCオーディオやヘッドホン、また各種ガジェットの造詣も深く、さまざまな分野で執筆している。自らが設計から携わった自慢のシアター空間「架空劇場」は、ドルビーアトモスやDTS:X再生にも対応する「6.2.4」構成。最高の映像と音を求め、日々進化し続けている。大のアニメ好きでもあり、深夜アニメのエアチェックは怠らない。

Stereo Sound ONLINE

最終更新:7/10(月) 16:06
Stereo Sound ONLINE