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スポンジチタンの17年度価格、ほぼ横ばいで高炉2社と決着

7/10(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 国内スポンジチタンメーカーと、新日鉄住金および神戸製鋼の高炉2社との間で進めていた、スポンジチタンの2017年度の国内価格交渉が16年度比ほぼ横ばいで決着した。価格の好転までは至らなかったものの、需要回復を背景に13年度以降続いていたジリ安傾向に歯止めが掛かった格好。

 今年度は、スポンジチタンメーカーがチタン展伸材の需要回復や電力コスト増などを理由に値上げを要請したが、最終的にはほぼ横ばいで決着した。前年度より1~2%安い取り引きもあったもよう。
 展伸材需要は回復基調にある。日本チタン協会によると2016年度の国内チタン展伸材出荷量は前年度比5・7%増の1万6976トンと4年連続で前年度実績を上回った。過去最高を記録した11年度(2万1672トン)の8割弱の水準で、特に大口分野の発電プラントや電解プラントなど「主要分野で確実に需要が上向いている」(市場関係者)。今年度は需給がもう一段引き締まる可能性もある。
 欧米でも航空機向けでチタン需要は堅調で、海外の実勢価格も強含みで推移すると見込まれる。スポンジチタンの原料鉱石価格も上昇基調にあり、来年度の国内スポンジチタン価格は6年ぶりの値上げとなる可能性もある。
 スポンジチタンの海外相場は欧州市場のスポット価格で足元1キロ当たり7・50~8・0ドル(約848~904円)。

最終更新:7/10(月) 6:01
鉄鋼新聞