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人出不足を救う“プロパートタイマー”ーフルタイムをやめれば優秀な人材が集まる

7/10(月) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

従来「パートタイマー」といえばスーパーのレジ打ちや飲食店のアルバイトといったイメージが強かった。しかし昨今、これまでは正社員が担ってきた仕事でも切り出し、短時間や決まった日だけ働く人に任せる、つまり高度人材によるパートタイムの仕事が増えつつある。

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専門性や経験のある人材の短時間就労に特化したり、総合職経験者を業務委託で紹介したりする人材サービスが次々に現れているのだ。フルタイム就労は無理という育児中の女性だけでなく、いろいろな事情を抱えたハイスキルな人材を、働ける時間だけでも組み合わせて業務を回す“プロパートタイマー“の活用は、少子高齢化による大人手不足時代を乗り越えるカギとなりそうだ。

週2日と3日ですぐ決まった

「なぜこの人だけこんな時間に帰るの?という不満を持たれないのがいいです」

3月からリクルートグループで週3日、1日あたり5時間勤務で働く男性(28)はいう。男性は、新卒で入社した会社を2年で退社し、飲食店の経営をしている。本業と両立できる収入源として、時短勤務の仕事を探していた。

リクルート内では、定量データの収集と分析業務を担当する。

「単純作業ではなく、業務設計から仕事を任せてもらっています」

時間限定の勤務でも、責任ある仕事ができることに手応えを感じている。

リクルートは昨年9月、 ZIP WORK(ジップワーク=能力を時間圧縮する働き方)と名付け、専門的な知識やスキルをもった人材が限られた時間で働く枠での採用を開始した。

冒頭の男性もその一人で、グループ内で現在約30人のZIPワーカーが働いている。いずれも週2~4日、時間もフルタイムでなくていい。雇用形態は現状派遣社員だが、従来の派遣やアルバイトとの大きな違いは、任される仕事内容にある。企画や労務、広報、統計分析など、専門的なスキルを要する業務を担当する。こうした業務であれば従来は週5日フルタイム求人が主流だが、勤務日数や時間も本人の都合に合わせる。時給も2000円前後からと相場より高額だ。

ZIP WORKの立ち上げにあたり、リクルートグループ内で20種の仕事の募集をかけたところ、数百人の応募があったという。応募の理由は、育児が4割、副業などダブルワーカー3割、あとの3割が介護や勉強、起業準備だ。

「当初は育児を理由に希望する女性が多いのかなとみていたのですが、副業や起業準備など、想定以上に男性も多かったのです」

ZIP WORKの責任者であるiction!事務局長の二葉美智子さんはいう。社会保険労務士として独立した元人事部長やフリーランスのデザイナーなど、一定の定期収入のために応募してきたという。年齢は20代半ばから50歳くらいまでと幅広く、多彩な人材が集まった。

能力や経験を活かせる仕事に携わろうとすればフルタイム求人になり、時短や週2~3日勤務をやろうとすれば補助的な仕事しかないという、多くの職場のジレンマが、ZIP WORKでは解消される。

この結果、「フルタイム募集では決してかかってこない人材が応募してくれます」と二葉さんは指摘する。二葉さんの部署にも6人のZIPワーカーがいるが「フルタイムの1人だけに任せるよりも、複数の多様な人材が仕事に関わることで組織としてのパフォーマンスも上がっている」と実感している。

ZIPWORKにつながる二葉さんの原体験は、かつていた部署での求人案件にある。

フルタイムで企画アシスタントを募集したところ、秘書経験を条件にしたこともあり、とにかく採用が進まなかった。2カ月を経たところで発想を変え、週2日と3日の勤務者を組み合わせることにすると、すぐに要求水準を満たす人材が現れ、2週間で採用が決まったのだ。

「フルタイムというしばりをやめれば、こんなに早く採用できるのか」

当時の驚きを二葉さんは振り返る。

人材難の時代に有効とみて、リクルートは今年2月から、メーカーや金融サービスなど、グループ外の大手企業にもZIPワーカーの派遣を始めている。

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