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災害時「支え合いマップ」作製 組織的避難で住民の孤立防げ/久慈

7/10(月) 9:46配信

デーリー東北新聞社

 岩手県久慈市小久慈町の日吉町内会(鹿糠勇会長)は、高齢者や障害者ら災害時に支援が必要な要援護者の見守り状況について、住宅地図に記入する「支え合いマップ」作りに取り組んでいる。地域の「見える化」を図り、住民を孤立させず、災害時の組織的な避難行動に役立てたい考えだ。参加した市民は「地域のことが改めて理解できた。取り組むべき課題も見えてきた」と意識を高めていた。

 同町内会には約280世帯が居住。昨年8月に同市を襲った台風10号では、大きな被害はなかったものの、上日吉、中日吉、下日吉の3地区ごとにマップ作りを行い、いつ発生してもおかしくない災害に備えることとした。

 6日は同市の日吉町公民館で、下日吉地区の住民がマップ作りに挑戦。市社会福祉協議会のメンバーの助言を受け、住宅地図に世帯の状況を示すシールを貼り、支え合いの状況を示す矢印を記入した。

 シールの色は、赤が高齢者の1人暮らし、緑が高齢者のみの世帯、黄が高齢者とその息子、青が要介護高齢者などと区別。普段から交流がある世帯には赤いペンで矢印を結んだ。

 鹿糠会長は「生まれ育った地域だが、改めて気付いたことがたくさんあった。常に地域の人と情報交換しながら、災害に備える重要性を再認識できた」と強調した。

 同町内会は民生委員がマップを保管。町内会の会合などで定期的に情報交換し、見守り態勢を充実させる。

デーリー東北新聞社