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小池都知事の大勝と代表辞任の波紋 国政復帰は難しくなった?

7/10(月) 6:00配信

ホウドウキョク

小池都知事率いる都民ファーストの圧倒的な勝利、自民党の歴史的大惨敗で幕を閉じた都議会選挙。

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その翌日には小池都知事が代表辞任を表明し、世間をあっと驚かせた。

小池都知事は「二元代表制問題への懸念を払しょくする」とその理由を述べたが、これは選挙民を裏切る「代表隠し」か、「実質オーナー変わらず」か。

さらに、都議選大勝で、小池氏の国政復帰への影響はどうなるのか?

元鳥取県知事の片山善博氏と政治学者の曽根泰教氏に、今後の小池都知事の動きと都政の行方について聞いた。

「代表隠し」

選挙結果の理由は、今さら言うまでもない。

都議会自民党に対する都民の不満に加え、安倍政権の森友・加計学園問題やテロ等準備罪をめぐる国会運営への反発、さらに相次いだ閣僚・自民党議員の失言や不祥事が重なった。

自民党に吹いた逆風は、そのまま小池新党へのフォローとなり、候補者50人中49人が当選という、「立候補すれば、ほぼ誰でも当選」という大勝利につながったのだ。

選挙戦では、自民党から二元代表制問題を批判されていたが、小池都知事の打つ手は早かった。

選挙翌日には代表辞任を表明、後任には知事特別秘書の野田数幹事長が就任した。

辞任の理由について小池都知事は、「二元代表制問題への懸念を払しょくし、知事職に専念する」ことを挙げたが、元鳥取県知事の片山氏はこれを「代表隠し」だと批判する。

「二元代表制への懸念があるということでしたら、最初から代表になるべきではなかったです。もう1つは代表を辞任したと言われるけど、代表隠しのようなイメージですよね。腹心の秘書にやらせるわけですから。気を引くために『見せ金』して実は違うと言うのは詐欺商法ではよくありますけれど、そのたぐいだと言われてもしょうがないじゃないですか」

また、今回の代表辞任について、都民ファースト議員からは、特段異論や反発の声が上がらなかった。

これについて片山氏は、都民ファーストの「モノが言えない体質の象徴だ」と言う。

「普通はおかしいじゃないですか。『私たちは小池さんを旗印にしてやってきたのに、これで引かれたら寄る辺が無いじゃないですか』と文句の1つも出てきますよね。それが出てこないと言うのは、そういう集団だと最初から象徴していますよね」

一方、政治学者の曽根慶応大学大学院教授は、代表を辞めても実態は変わらないと言う。

「二元代表制問題は、自民党が選挙中攻撃材料にしてきた。そんなところで波風立たせる必要はないので、その批判にこたえて代表を辞めたと思います。都民の大多数は、いまでも都民ファーストは小池氏のものだと思っている。都民側から見て、小池氏は全く関係ないというと詐欺ですが、実質のオーナーですよ」

そもそも都政では、東京都知事の権限は「大統領並」と言われ、予算や条例の提出権もある。

議会が立法権を持っているので「二元代表制」と言われるものの、「立法している地方議会なんてほとんどありません。議員は条例を書く訓練もしていませんし、議会事務局がサポートする態勢もない。二元代表制は絵に描いた餅です」(曽根氏)

これについて片山氏も、「知事の考え方や政策に賛成する人を抱え込むのは、本来は邪道です。議案ごとに是々非々で議会に賛否を問うというのが、二元代表制の基本システム」だという。

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最終更新:7/10(月) 6:00
ホウドウキョク