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【ウルトラセブンを創った人たち】(20)受け継がれていく熱い思い

7/10(月) 15:02配信

スポーツ報知

 放送から50年という歳月が流れた。友里アンヌこと、ひし美ゆり子は「子供番組くらい素晴らしいものはない」と「セブン」を振り返って力説した。

 「子供の頃に見たものって、本当によく覚えている。だから、良質の子供番組は影響が大きいんです。キリヤマ隊長をやった中山昭二さんは撮影当時、『子供番組(に出る)なんて恥ずかしい』と言っていたけど、後年、私の出版パーティーに来られた時、『何だかんだ言っても、俺の代表作はセブンなんだよな…』と言っていましたね」

 一方、作品に全身全霊で取り組んできた制作スタッフは、改めてそのクオリティーの高さに胸を張った。

 「似たような作品やシリーズはありますが、コンピューターグラフィックス(CG)などがない中、手仕事での特撮が、いまだに『作品としてしっかりと見ることができるな』と思えるのがうれしい」。美術スタッフを務めた池谷仙克(のりよし)はこう話していた。

 また、作品全体が醸し出す近未来的空気感は、何といっても美術総監督を務めた成田亨の功績が大きい。美術家、彫刻家でもある彼は「ウルトラQ」の途中から「ウルトラマン」、そして、「―セブン」の途中までを担当。円谷特撮作品になくてはならない存在だった。今作でもセブンをはじめ、ウルトラホークなどメカ全般、極東基地全体図、ウルトラ警備隊隊員服、ビデオシーバーといった小物まで、我々の印象に残るアイテムを生み出した。

 24歳でモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣は、その後もテレビ、映画のウルトラマンシリーズに登場し、「デュワッ!」の掛け声とともに、ウルトラアイを装着している。

 「若い頃に演じたのと同じ役をこの年になっても演じることができる…幸せを感じていますよ。『セブン』のファンが、今も僕にダンを求めているから変身できる。そういうファンを獲得できた作品だった、ということの素晴らしさを痛感している。ここまでダンを演じてきたんだから、僕の命のある限り、変身していきたいね」

 ウルトラマンシリーズには「セブン」の息子である「ウルトラマンゼロ」も登場した。スタッフ、俳優陣…関係者の全てが「セブン」に懸けた熱き思いは、今後も新たな作品に受け継がれていくことだろう。=文中敬称略、=おわり=

最終更新:7/10(月) 15:02
スポーツ報知