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紙ごみリサイクル強化 実績向上へ企画や広報に力/青森県

7/10(月) 9:59配信

デーリー東北新聞社

 ごみの排出量、リサイクル率共に全国ワーストクラスの青森県。中でも紙ごみのリサイクルは全国に比べ遅れている。県は古紙回収業者の協力を得て、古紙リサイクルセンターの設置などに取り組み、回収実績を向上させたい考え。今年は初企画となる「古紙回収促進ウイーク」(8~15日)を展開、紙ごみ処理工場の見学を津軽地方を中心に実施するほか、県ホームページ上での広報にも力を入れている。

 2015年の県民1人1日当たりの資源化量は152グラムと全国平均(192グラム)を下回る。内訳を見ると、金属類(29グラム)、ガラス類(21グラム)などは全国平均を上回る水準。しかし、資源化量全体の約3分の1以上を占める紙類(59グラム)は全国平均(87グラム)の約7割にとどまっており、県はリサイクル率向上のため、紙ごみ資源化に力を入れる。

 県は10年ごろから古紙を無料で引き受ける古紙リサイクルセンターの設置を進めてきた。回収対象には段ボールや新聞、雑誌のほか、食品やティッシュの箱、包装紙、トイレットペーパーの芯といった「雑紙」も含まれる。

 同センターの設置は現在14カ所。県南では、十和田市の遠藤商店、むつ市のむつ資源リサイクル、ゆうあいむつの3カ所にある。回収実績は青森市内のみの設置だった11年度は12トン余りだったが、年々増え、16年度は約585トンまで伸びている。

 15年10月に同センターを開設した遠藤商店(遠藤健治社長)。住民は家庭で不要になった古紙を「新聞」や「段ボール」などに区分された回収ボックスに無料で持ち込んでいる。坂本栄一常務は「以前は古紙買い取りのため、計量などの手続きがあったが、センター設置後はその手間がなく、常時回収を受け付けている。手軽さから持ち込みの量は徐々に増えている」と話す。

 八戸地区には同センターがないが、県環境政策課は古紙回収のシステムが十分に構築されているとの見方を示す。また、県内では多くのスーパーが店頭に回収ボックスを設置するなど、民間のリサイクル活動も盛んだ。

 同課の担当者は「行政による収集に加え、民間の取り組みも上手に活用することでごみの排出量を減らすことができる」と強調する。

デーリー東北新聞社