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カストロネベス3年ぶり勝利。佐藤琢磨ペース上がらず16位に終わる/インディカー第11戦アイオワ

7/10(月) 9:12配信

motorsport.com 日本版

 ショートオーバルのアイオワ・スピードウェイを300周して争われたインディカー第11戦アイオワコーン300は、ペンスキーのエリオ・カストロネベスがトップチェッカー。3年ぶりの”スパイダーマン”パフォーマンスを披露した。

【リザルト】インディカー第11戦アイオワコーン300決勝結果

 スタートでは大きな混乱はなく、各車が無難に決める。ポールポジションスタートのウィル・パワー(ペンスキー)が先頭をキープし、5番手スタートの佐藤琢磨(アンドレッティ)はJ.R.ヒルデブランド(エド・カーペンター)を抜きにかかるも叶わなかった。

 ショートオーバルということもあり、11周目には早くも周回遅れになるマシン(マルコ・アンドレッティ/アンドレッティ・オートスポート)が登場。パワーはこのアンドレッティを抜くのに手間取ったことでチームメイトのエリオ・カストロネベスの接近を許し、ついにはオーバーテイクを許してしまう。

 佐藤琢磨は19周目、ミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)ら3台のマシンに抜かれ、8番手の順位を落としてしまい、その後もズルズルと後退して行ってしまう。

 57周目、4番手まで上がっていたアレシンがターン1でクラッシュ。このレース最初のイエローコーションの原因となる。このタイミングで、上位を走るマシンを中心に、1回目のピットインを行う。

 69周目からレースはリスタート。佐藤琢磨は8番手まで回復していたものの、やはりペースは上がらず、再び順位を落としてしまう。

 97周目、ヒルデブランドがカストロネベスを交わして首位に立つ。前が開けたヒルデブランドは好ペースで逃げ、後続との差をどんどん開いていき、独走状態となる。105周目にはパワーがカストロネベスを抜き、2番手に上がった。

 ペースの上がらない佐藤琢磨は127周を走ったところでたまらず2回目のピットイン。給油とタイヤ交換を行うと同時に、フロントウイングを大きくアジャスト大きくアジャストした。

 しかしこの直後の133周目、カルロス・ムニョス(A.J.フォイト)がウォールにヒットし、2回目のイエローコーション。各車がピットインする。佐藤琢磨にとってこれは最悪のタイミングで、周回遅れになってしまった。

 143周目からレース再開。コーション中のピットストップで先頭を奪い返していたカストロネベスが首位をキープし、パワーもリスタートでヒルデブランドを抜き2番手に浮上。ペンスキー勢が再びトップ2を占めた。

 カストロネベスが周回遅れの佐藤琢磨に追いつき、2周遅れにしようとするもなかなか抜くことができず、その間にパワーとヒルデブランドが急接近。トップ3の差が一気に縮まる。しかしこのタイミング(171周目)でコナー・デイリー(A.J.フォイト)がウォールに接触し、このレース3回目のイエローコーションとなる。

 各車がピットインを行った際、佐藤琢磨はステイアウトを選択。先頭と同一ラップに復帰することができるように見えた。しかしチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)だけがリードラップで唯一ステイアウトすることを選択したため、佐藤琢磨は周回遅れを解消することができなかった。

 185周目からレース再開。ステイアウトを選択したキンボールだったが、ペースは全く上がらず、あっという間にポジションを下げていった。

 197周目、4回目のイエローコーションが宣言される。これはコースに若干の降雨があったためで、数台のマシンがこのタイミングでピットイン。しかしその後、イエローコーションの下208周を走り終えたところでレッドフラッグとなり、レースは一時休戦となる。

 20分ほどの中断の後、レース再開。イエローコーション中にタイヤを変えたシモン・パジェノー(ペンスキー)が、好調なペースで順位を上げていく。

 246周を走り終えたところで、ヒルデブランドがピットイン。最後の給油とタイヤ交換をいち早く終わらせる。これに続くように、253周を走ったところでカストロネベスをはじめ各車続々とピットに向かう。

 これで実質的なトップに立ったのは、ヒルデブランド。しかしその直後には、カストロネベスが迫っている。パワーは若干遅れる形となった。

 267周目、カストロネベスがヒルデブランドを交わし、首位を奪い返す。抜かれてしまったヒルデブランドは、カストロネベスについていくことができず、徐々に遅れていく。

 結局、カストロネベスが最後まで逃げ切ってトップチェッカー。カストロネベスにとっては、2014年のデトロイト・レース2以来、実に3年ぶりの勝利となった。チェッカーを受けたカストロネベスは、コースサイドの金網によじ登り、久々の”スパイダーマン”パフォーマンスを披露。観客を喜ばせた。

 2位にはヒルデブランド、3位にはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ)、ポールポジションからスタートしたパワーは4位に終わった。佐藤琢磨は結局2周遅れの16位に終わっている。