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YKKが紙おむつ資材国内販売へ 黒部で生産、売上高倍増目指す

7/10(月) 23:53配信

北日本新聞

 YKKは今夏から、紙おむつ用資材で国内市場開拓に乗り出す。販売するのはテープ式紙おむつを固定する「フック」と呼ばれる資材で、黒部市の黒部事業所で生産する。約20年前から海外の紙おむつメーカーにフックを供給してきたが、新たに同社が開発した商品の市場投入に合わせ国内メーカーにも提案する。2020年度までに、紙おむつ用資材の売上高を現在の約2倍に引き上げたい考えだ。

 フックはアパレルやシューズ、バッグなどに幅広く用いられている「面ファスナー」の一種で、樹脂テープの表面に無数の鉤(かぎ)状の突起を持つ部材。表面に引っかかるようにくっつくため、固定しやすさとはがしやすさの両方の特長を持つ。一般的には「ループ」と呼ばれる資材と組み合わせて使用する。

 フックの新商品は突起の先端の形状を工夫することによって、ループ以外の繊維にも引っかかりやすくした。紙おむつの素材となる不織布(ふしょくふ)にも固定でき、ループを別に取り付ける必要がなくなるため、紙おむつメーカーにとってはコスト削減と生産性向上が見込めるという。新商品は黒部事業所で全量生産する。

 YKKは1996年、欧州で紙おむつ用の資材事業をスタートし、2008年からは米国市場にも参入している。

 紙おむつは近年、経済発展が著しい中国や東南アジアで需要が伸びており、国内メーカー各社も生産体制を強化している。日本でも少子高齢化を背景に大人用紙おむつやペット向け紙おむつの需要増が見込まれる中、国内メーカーに対して資材の採用を働き掛けることで販売拡大につなげる。

北日本新聞社

最終更新:7/10(月) 23:53
北日本新聞